ハンドメイド・手芸/ハンドメイドの実例

冬にぴったりの素朴な手芸 フックド・ラグの魅力

「フックド・ラグ」はウール地を裂いて台布にフックで刺して絵を描く手芸。その素朴な魅力について。

執筆者:佐々木 純子


みなさんはフックド・ラグという手芸をご存じでしょうか? 

ラグ・フッキング、ホックドラグとも呼ばれていますが、おおざっぱに説明するとウール地を5ミリ幅に裂いて、麻や目が粗い布にかぎ針でループ状に刺して絵模様を描く手芸です。フックド・ラグは、開拓時代のアメリカでリサイクル手芸として親しまれました。着古したもめんの服を裁ち、つぎはぎして作ったパッチワークと同様に、古いウール地を使って楽しむ手芸です。

フックド・ラグは、布に点を描いていくので比較的細かい模様が描けるので、風景や文字などを描きだすことができます。お絵かき感覚で作っていけるのが魅力です。さらに詳しい作り方については、キルトウィーク横浜2002で、フックド・ラグの講習会の講師である水野紀子さんに伺ってみました。

1.台布に図案を描く。台布は刺す布の幅にもよりますが、粗めでしっかりした布であれば何でもいい。
2.ウール地をロータリーカッターで細く(5ミリ幅程度)裁つ。
3.かぎ針を布の上から刺し、下からウール地を引っぱりだしながら、台布にループ状に刺していく。

フックド・ラグは、元々はラグという名前の通り、敷物として使われていましたが、今では自由な発想で楽しまれています。小さい台布に刺して、ワッペンのように洋服に付けたり、パッチワークの作品の一部に取り入れたり、デニムのジャケットの襟元に刺したりと、さまざまに楽しめます。着なくなってしまったウールのシャツや、スカートなどがおうちに眠っていたら、ちょっと再利用してみませんか?

フックド・ラグの刺し方を写真で見てみよう!


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