楽天大学の意義について語る仲山さん |
楽天大学は、学びの場であると同時に「店長さん同士の交流の場」の提供に意義がある!
水上:楽天大学では、どのようなことをしているのですか?仲山:大きくわけて3つあると思っています。
まず一つめは「ノウハウの提供・情報のシェア」です。 いうまでもなく「大学」なので、店舗運営においてのノウハウ、販売促進についてのアイディア 接客についてのアドバイス、集客についての成功事例、 そしてお客様を楽しませる、という視点からのサービスを成功事例を編集した形で お伝えしています。
2番目は、これが一番重要だと思っているのですが、 店舗さん同士の交流の場であるということです。 ご存じの通りネットショップ運営というのはとにかく「孤独」です。 社内で立ち上げた場合には、誰からも理解してもらえないでいる店長さんが たくさんいらっしゃいます。
水上:店舗運営って見た目地味ですもんね。 パソコンの前でカタカタやっているだけですから(笑) 頭の中ではものすごく労働していて、作業自体もとても大変なんですけど、 外からはそれがつたわらない。
仲山:さすがに実感がこもってますね(笑) そうなんです。それで、「なんで売れないんだろう」「なんでお客様が集まらないんだろう」と 日夜考えて、試行錯誤していくわけですが、一人で考えるのにも限界があります。 それで煮詰まったり、落ち込んだり、という店長さんがたくさんいらっしゃいます。 楽天大学で学ぶ店長さんはほとんどの方がそうした苦労をしてきているので、 受講を通じて知り合い、その中で、また受講後、懇親会等で情報や感情をシェアできることが とても重要になります。
3番目は「店舗運営モチベーションのアップ」ですが、 それはやはり店長さん同士の交流が基本になっていて、 そのなかで同じぐらいの力の店舗さん同士等、 情報共有すると同時にそこから良い意味でのライバル意識が 芽生える。そうなると強いです。
楽天大学の意義は「成長のための時間の節約」!
水上:楽天大学は受講者さん(店舗さん)にとってどのような意義をもっていると 考えますか?仲山:楽天市場の成功は、
店舗さん
お客様
楽天
で形成される三角形がどんどん拡大することであると思っています。
ですので、店舗さんには売上だけでなく、利益も上げていただくことが重要だと思っています。 利益が上がらないと継続的に運営していくことができないからです。 基本的に何かをやるためにはコストがかかります。 それは、
1)経済的コスト
2)時間的コスト
3)肉体的(労働)コスト
4)頭脳的(考える)コスト
5)精神的(気を使う)コスト
の5つだと思うのですが、たとえば値引き販売というのは「経済的コスト」がかかるわけです。 楽天大学では、(4)の頭脳的コストをかけることによって利益をあげてもらうことを 目的として運営しています。
三木谷は常日頃から成長のためには
・ナレッジ
・スキル
・マインド
が重要だと言っています。
これら3つの成長要素を短期間でマスターできるシステムが楽天大学で、 「成長の為の時間の節約」を意義としています。
事例がいっぱいあるなかで、その事例をただ紹介するだけでなく、 その事例を体系化して、編集をして、そのエッセンスを伝えているつもりです。
一人で運営していると、何度も失敗をして経験をして、やっとノウハウにいきつくのですが、 成功事例をフレームワーク化することでエッセンスを抽出できるので短期間で学んでいただける、ことになります。これはものすごい時間の節約になります。 そもそも「売る」ということはフレームワーク化しやすいと思っています。
売れる店舗さんの店長さんというのは、おそらく、そこで売っている商品以外でも 売ることができるのではないかと思うからです。売るノウハウは、商材を超越します。
<次のページでは、楽天大学のカリキュラムの中でもユニークな合宿形式の講座 通称「虎の穴」の秘密にせまります。一体その合宿では何が行われているのでしょうか?> |