資格・検定/資格アーカイブ

これからIT技術者になる方のために!(2ページ目)

これからIT技術者を目指す方のために、今回は、どのような資格を取っていけばいいかのステップアップについてご説明します。

執筆者:坂田 岳史

テクニカル系へ進め為の資格

情報システムはプログラムで動きますが、プログラムだけでなく、データベースやネットワーク、情報セキュリティなど高度な専門技術も欠かせません。大きなシステムならデータベースも1つでなく複数あります。その場合、どのようなデータ制御をすれば効率的かなどは専門的な知識や経験が必要です。また、パソコンを100台以上使うシステムや離れた場所からもシステムを使えるようにするためには、ネットワークが不可欠です。ここでも、高度な技術が必要です。さらに、情報漏洩対策から不正アクセス防止など情報セキュリティも欠かせないため、セキュリティに関する専門技術や知識も重要です。このような高度な知識や技術を1人でつけることは容易ではありません。そのため、専門分野ごとに専門の技術者を育成することが多くあります。ソフトウェア技術者を取得し、プログラマとして仕事を任されるようになったら、次に特定分野の専門家へ進む道があります。その場合、次の資格があります。自分が進む道をしっかりと考えて試験に挑戦してください。

テクニカルエンジニア(ネットワークの概要)
テクニカルエンジニア(データベースの概要)
テクニカルエンジニア(システム管理の概要)
テクニカルエンジニア(エンベディッドシステムの概要)
テクニカルエンジニア(情報セキュリティの概要)

SEやコンサルタントへの道

特定分野の専門家になる道もあれば、システム設計のエキスパートや情報系コンサルタントになる道があります。システム設計のエキスパートは、SE(システムエンジニア)と呼ばれネットワークやデータベースなどの専門技術者と協力して情報システムの全体設計を行います。このSEのための資格といえるものに「アプリケーションエンジニア」があります。
また、企業の経営戦略から情報戦略を策定し、それにあった情報システムを企画する職種(資格)に「システムアナリスト」があります。システムアナリストは情報システムの開発における最も上流工程を担当するもので、コンピュータ関係の知識に加え、企業活動についての知識も必要になります。尚、通常プログラマから経験し5年程度でSE系の仕事が担当できますが、SEとして仕事を任されるようになるには10年以上の経験が必要になるでしょう。さらに、システムアナリストはそれ以上の経験が必要になることもあります。いずれにしても、これからIT技術者を目指す方にとって、少し先の話ですが、今から将来なりたい姿を描いて段階的に資格取得をするのもいいでしょう。

アプリケーションエンジニア試験の概要
システムアナリスト試験の概要

プロジェクトマネージャ

情報システムの開発では、数人で行うものから、先にご紹介したプログラマ、SEやテクニカルエンジニア、システムアナリストなどの職種を数十人規模で担当するプロジェクトもあります。大きなプロジェクトになると、開発の進捗管理、原価管理、品質管理など多くの項目の管理が必要になります。その場合、的確にプロジェクトを管理するプロジェクトマネージャが必要になります。プロジェクトマネージャは、コンピュータやプログラムの知識等に加え、様々な管理方法についても知識と経験が必要であり、IT系技術者の中では重要な職種だと言えます。また、そのような職種のために、情報処理技術試験では「プロジェクトマネージャ」という試験があります。プログラマから経験を積んで、最終的にプロジェクトマネージャになるというのも、1つの選択肢ですね。

プロジェクトマネージャの概要

今回は、IT技術者を目指す方のために、ステップアップのための職種と、それに関連する情報処理技術者試験をご紹介しました。将来の目標を持ち、それに向かって計画的に勉強と経験を積み、資格取得に挑戦してくださいね。

<関連リンク>
改定される情報処理技術者試験
基本情報処理技術者を目指せ!
情報処理資格 ソフトウェアエンジニア
情報処理技術者試験とは
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