IT関連資格といえばエンジニアのための資格と思われがちですが、営業職でもIT関連資格を取ることにより役立つこともあります。今回は、営業職が取って役に立つ資格についてご紹介します。
お客様に説明できる
例えば、ある商品を販売している会社の営業担当者が訪問した客先で、商品についてお客様から質問されたとします。その営業担当者は商品知識があまりなかったので、「一度帰社してから確認してご連絡します」と言って、帰ってきました。一見普通の対応のようですが、もしこの営業担当者が商品知識を持っていればその場で応えることができ、それがお客様との信頼関係向上に役立ったかもしれません。これがITベンダーの営業担当者であればどうでしょうか。お客様のところに行った時に「最近書類が増えて困っているんだ、システムでなんとかならないかな?」とか「ウィルスに感染しないためにはどうすればいい?」など聞かれることもあるでしょう。そのたびに、「帰社してSE(システムエンジニア)に聞いてきます」というよりも、その場で的確なアドバイスができたほうが、お客様との信頼関係も向上します。それでは具体的にどのような資格があれば有効なのでしょうか。
ちょっとしたアドバイスをする
情報システムを導入した会社の営業担当者が客先を訪問した時に、「うちの営業がデータベースの内容を使ってグラフを作りたいと言っている」、ちょっとしたアドバイスで信頼関係構築 |
初級シスアドは、ITエンジニアのための資格ではなく、情報システムなどを使うユーザーの立場の資格であり、基礎的な知識があればあとは努力次第で取得することもできます。IT関連の営業をされている方は、まずは初級シスアドを取得して客先で簡単な助言ができることを目指してはいかがでしょうか。
戦略までアドバイスする
お客様から、「最近在庫が増えているので、在庫管理のシステムを作りたいのだが、どうすればいいだろう」と相談を受けたとします。ITCで戦略をアドバイスする |
ITコーディネータは、このように情報システムの知識だけでなく、何のためにシステムを使うのかという戦略まで考えることができる人材です。資格取得には、少しお金も時間もかかりますが、営業担当者にとって客先に戦略までアドバイスできる有益な資格だと言えます。
今回は、営業担当者が客先でちょっとしたIT関連のアドバイスをするための資格と、戦略までアドバイスできる資格を紹介しました。資格取得には、お金、時間、努力が必要ですが、取得すればメリットも大きいので、資格に挑戦されればいかがでしょうか。
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