今回より平成19年の春の情報処理技術者試験までの間、これから初級シスアドを受験しようという方を対象に、午前問題に必要な様々な知識を分かりやすく解説していきます。
「パソコンやインターネットのことはちょっと苦手」という方が対象ですので、ぜひこのシリーズで勉強のきっかけを作り、来年春試験では良い結果を出してください。
それでは、第3回目「システムバスの働き」です。

システムバス(System Bus)とは?

みなさん「システムバス」という言葉を聞かれたことがありますか?バス(BUS)とは観光バスで使われる自動車という意味もありますが、コンピュータの世界ではBUSは「母線」などと訳されます。つまり、コンピュータの機器と機器を結ぶ線と考えてください。
またパソコンの中には、前回ご説明したCPUや情報を記憶するためのメモリなどがあります。システムバスとは、パソコンの中でCPUやメモリなどを結ぶ線なのです。
例えば、家でお父さんがお母さんに「お~い!そこの新聞とってくれ」といえば、お母さんは新聞を取ってくれます。人が人になにか伝える時は口で言ったり、紙に書いたりします。しかしCPUはしゃべることが出来ません。この場合、電気信号を使ってメモリなどに話すことになります。CPUがメモリなどと話しをする時に使われるのが、システムバスなのです。

第1回キャッシュメモリとは?
第2回CPUとは?

システムバスの大きさと速度

CPUがメモリなどと話しをする場合、全て0と1の数字で話しをします。この場合、一度に多くの情報を送れた方が効率がいいですね。前回の「CPUクロックとは?」で説明しましたが、CPUはクロック信号という決められた周期で動きます。つまり、1つのCPUクロックで多くのことを話せた方が、CPUの速度も速くなります。これと同じようにシステムバスにクロックがあるのです。速度を考える時に重要になってくるのがシステムバスの大きさと速度です。大きさとはビット数であり、速度とはクロック周波数のことです。ビット数には8ビット、16ビット、32ビットなどの種類があり、ビット数が大きいほど一度にたくさんの情報を送ることができます。現在は64ビットのシステムバスもあります。一方、クロック周波数とは、システムバスを動かす速度です。つまり、CPUクロックと同じように、システムバスもクロックを使って動いているのです。このクロック周波数が大きいと早く情報を送ることができるのです。ちなみに、クロック周波数が大きいということは、お父さんがお母さんに何か伝えるとき、早口で話すことに似ています(クロック周波数が小さいの、ゆっくりした口調で話すことに似ています)。
尚、CPUのクロックとシステムバスのクロックは同じものでなくてもかまいません。

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問題に挑戦!

いかがですか?システムバスついて分かったでしょうか。それでは、腕試しに私が作成した問題に挑戦してみてください。

<オリジナル問題>
問 パソコンのシステムバスについて、最も適切なものはどれか?

ア)システムバスの速度が2倍になれば、CPU速度も2倍になる
イ)システムバスのビット数が16ビットから32ビットになれば、送れる情報量も2倍になる。
ウ)CPUクロックとシステムバスクロックの周波数は、同じでないといけない。
エ)システムバスはCPUと、ハードディスク等の外部記憶装置をつなぐものである。

まずアですが、システムバスの速度が速くなれば、パソコン自体の速度は上がります。しかし、CPUの速度はCPUクロックの周波数で決まりますので、システムバスの速度が2倍になってもCPUの速度が2倍になるわけではありません。
次にイですが、システムバスのビット数が2倍になれば、一度に送れる情報量は2倍になります。ですのでイが正解です。
ウは、システムバスとCPUのクロック周波数は同じでなく、別でもかまいません。
エは、システムバスはパソコン内部のCPUとメモリなどを結ぶものです。外部記憶装置とは、外部バスで結ばれます。

いかがですか。今回はシステムバスについてご説明しました。前回のCPUクロックの解説と合わせて読んで頂ければ、より理解が深まると思います。それでは、来年春の初級シスアド試験目指して、がんばってください!

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