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改定された、ITコーディネータ制度

平成18年度から、ITコーディネータ制度が改定されます。それに伴い、試験制度も変わります。今回は、改訂のポイントをご紹介します。

執筆者:坂田 岳史


ITコーディネータ(以下、ITC)は、全国で6000人を突破し(ITC補含む)、認知度も向上してきました。従来、ITCになるためには、ITC補試験に合格し、かつ15日間のケース研修を受講する必要がありました。これらの試験は、ITC活動のベースとなるプロセスガイドラインβ版を用いて実施されてきましたが、プロセスガイドラインが改定されるのを期に、平成18年度から試験制度が一部変わります。今回は、変更のポイントとITC試験についてご紹介します。

制度変更のポイント

・ITC補制度の廃止
従来は、ITC補試験に合格し、かつケース研修を受講することにより、ITC補に認定され、この後1年間実務活動を行い知識ポイントと実務ポイントをためることにより、ITCに認定されましたが、平成18年度よりITC補が廃止され、全てITCに認定されます。

・専門スキル特別認定制度の新設
専門的なスキルを持つ、中小企業診断士、公認会計士、税理士、技術士(経営工学、情報工学、総合技術監理部門)、経営品質協議会認定セルフアセッサーに関しては、ITC試験の一部が免除されます。

・ITC試験内容の変更
ITC試験では、ITCに共通に求められる共通的知識(ITC専門知識)と、経営系、情報系でそれぞれ求められる専門知識の2つに分かれます。つまり、新試験制度では、共通知識(60問)+経営系知識(40問)或いは、共通知識(60問)+IT系知識(40問)という構成になります。受験者は、どちらかを選択できます。尚、専門スキル特別認定制度で受験する方は、専門知識(60問)のみの受験となります。
尚、試験制度改定後も、15日間のケース研修の受講は必要です(筆記試験の実施要領だけが改定されています)。

制度の詳細はこちら(pdf)
itkeiei
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試験要領

次回のITC試験は、次の要領で実施されます。
・試験日:平成18年5月28日(日)
・申込受付期間:平成18年3月1日(水)~4月13日(水)
・試験時間:14:00~16:00(13時30分集合)
・試験会場:札幌、仙台、東京、名古屋、金沢、大阪、広島、福岡(8会場)
・受験料:21,000円(税込)
・受験資格:なし
・出題形式:多岐選択性
・出題数:100問(必須60問、選択40問)
・合否通知:平成18年7月上旬頃

試験制度の詳細はこちら

ITCは、経営とITを橋渡しし、中小企業がITを活用して活力をつけるための支援をする人材です。今後は、IT経営をキーワードとして企業のIT化が進むと思われます。ぜひ、ITコーディネータに挑戦してみませんか。

<関連リンク>
ITコーディネータ協会
経営とITの橋渡し! ITコーディネータの役割
ITコーディネータ(ITC)の情報源 in 京都
資格勉強法シリーズ ITコンサル系資格の勉強法!
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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