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XMLを学ぼう XMLマスターを目指す!

ここ数年で、最も人気の高いXMLマスター。Webアプリケーションが普及するなか、今回はXMLマスター資格にスポットを当てます。

執筆者:坂田 岳史

XMLとは?

近年、ITエンジニアの間ではXMLマスターという資格が注目されています。XMLは、1998年に発表された文書やデータの構造を定義できる。マークアップ言語であり、自分でタグを設定できるという特徴があるため、メタ言語とも呼ばれています。マークアップ言語とは、ホームページを作成する時に使われるHTML言語のように、タグによって文書を記述する言語です。HTMLの場合、見出しタグ(H1)や、テーブルタグ(TABLE)、タイトルタグ(TITLE)など、予め用意されているタグしか利用できません。しかし、XMLは、このようなタグを自分で定義して使うことができます。自分でタグが定義できれば、コンピュータ間の情報交換にもうまく利用できます。<商品名>タグや<価格>タグを定義すると、XMLデータをコンピュータが受信した時に、商品名や価格をすぐに取り出すことができます。そのため、EC(電子商取引)などにもXMLは活用されています。また、Webブラウザで表示するための、XSLスタイルシートが用意されているため、XMLはコンピュータ処理も可能と同時に、従来どおり人間が閲覧することも可能になっています。このようなXMLは、IT業界だけでなく様々なシーンで利用されるようになり、XML利用技術の認定も進んでいます。

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最近のXML利用事例

XMLマスター試験とは?

このように最近注文されているXMLですが、その技術を認定する資格としてXMLマスターがあります。XMLマスターは、XML技術者の育成を目的として2001年10月にスタートし、現在資格取得者が1万人を超え、今後さらに増えると予想されます。XMLマスターの人気に秘密にはいくつかありますが、まずベンダーニュートラルな資格であることが上げられます。オラクルのORACLEマスターや、マイクロソフトのMCPなども人気が高いですが、これらの資格は製品の盛衰により資格の価値が左右されるというデメリットがあります。しかし、XMLは特定の製品に盛衰に左右されないというメリットがあります。また、XMLは従来のコンピュータ技術でなく、これから注目されていく技術であるためスキル向上意欲が高いと思われます。また、XMLマスターは標準的なテキストが用意されていたり、XMLを学習するためのコースが準備されており、勉強する環境が整っているといえます。このような理由からXMLマスターの受験者は年々増加しています。
Linux
XMLマスターで次世代エンジニアを目指そう!

XMLマスターとは
"target="_blank">XMLは取得したい資格No.1
XMLマスター認定コース
XMLマスター標準テキスト

XMLマスターには、(1)XMLマスター:ベーシックと(2)XMLマスター:プロフェッショナルの2種類があります。ベーシックは、XML標準仕様における用語や概念、及びXMLデータの作成能力等の基礎技術力が試されます。プロフェッショナルは、ベーシックの上位資格であり、XMLを活用したアプリケーション開発やシステム構築能力を試されます。いずれの試験も、個人のXML技術を向上させるものであり、XML技術を客観的に評価できるものです。

XMLマスター試験概要
XMLマスター出題範囲

XMLマスター受験概要

XMLマスター試験は、XML技術者育成推進委員会運営事務局から委託を受けた、アール・プロメトリック株式会社が実施しています。試験会場は全国100箇所の試験センターで受験可能で、受験日は毎週月曜日から日曜日までの好きな日時で受験することができます。

XMLマスター受験申込

<試験要領>
試験名: XMLマスター:ベーシック V2
受験料金(税込): 15,750円
受験資格:特になし
試験内容:XML、XSLT、DTD、XML Schema、XPath、名前空間技術など。
試験言語 日本語/英語
所要時間 60分

試験名:XMLマスター:プロフェッショナル V2
受験料金(税込): 15,750円
受験資格:特になし
試験内容:DOM/SAXを使ったXMLプログラミング、XML処理システム構築技術、XSLT、XML Schema
試験言語 日本語/英語
所要時間 90分

今回は、XMLの概要とXMLマスターについてご紹介しました。今後、Webアプリケーションが普及するなか、XMLも広く活用されるでしょう。そのような中で、XML技術者のニーズが高まると予測されます。一歩先のエンジニアを目指すために、XMLマスターを取得してみませんか。

<関連リンク>
●XMLなどの普及・啓蒙、アプリケーション開発等を推進する団体
 XMLコンソーシアム
●XMLの最新動向などを提供
 href="http://www.fxis.co.jp/xmlcafe/index.html"target="_blank">XMLカフェ
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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