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スキルレベルと職種の関係
ITSSでは、これらのスキルレベルが、各職種にどのように対応するのかも示しています。その一部を下表に紹介します。詳しく知りたい方は、「ITスキル標準スキルフレームワーク」をご覧ください。
下表では、サーバやデータベース、ネットワークなどのシステム部品の開発・導入を担当するITスペシャリスト、ITに関して課題解決の助言・提案、戦略の分析や企画をおこなうコンサルタント(IT)、研修で教育を担当するエデュケーション(インストラクタ)を例題に、スキルレベルの対応を示しています。
・ITスペシャリストやインストラクタにはレベル7がありません。レベル7は、企業の戦略策定に関わるレベルであり、この職種には対応しません。
・コンサルタント(IT)には、レベル1~3がありません。他の職種でスキルアップし、レベル4まできたところで、コンサルタントに職種転換できることを示しています。
・エデュケーション(インストラクタ)にはレベル1~2がありません。これは他の職種でレベル3、つまり、エントリレベルの技術者を育成できるスキルを持ったところで、インストラクタに職種転換できるというわけです。
職種 | ITスペシャリスト | コンサルタント(IT) | エデュケーション(インストラクタ) |
レベル7 | - | ○ | - |
レベル6 | ○ | ○ | ○ |
レベル5 | ○ | ○ | ○ |
レベル4 | ○ | ○ | ○ |
レベル3 | ○ | - | ○ |
レベル2 | ○ | - | - |
レベル1 | ○ | - | - |
上の表では、分かりやすい職種として3つとりあげました。実際には、各職種の関連性やスキルレベルの対応によって、個別にキャリアパスを描いていくことになります。ITSSでは、次の4つのモデルを提示しています。
・マーケティング/セールス/コンサルタント系
営業戦略、商品企画、コンサルティングに関するキャリア
・アプリケーション開発系
ITソリューション設計、適用業務の開発、業務パッケージの適用に関するキャリア
・カスタマサービス/オペレーション系
顧客先ハード/ソフトの保守やシステムやネットワークの運用/監視に関するキャリア
・ソフトウェア製品開発系
ソフトウェア製品の企画・開発に関するキャリア
次に具体的なキャリアパスを見てみましょう>>次ページヘ