まとまったお金が普通預金にあると「しばらくはどこかに預けておきたい」と考える方もいるでしょう。金利の上昇傾向が続くなか、安全性を重視しながら少しでも有利な運用を目指したいなら、元本保証の個人向け国債や定期預金が選択肢となります。
今回は50万円を、個人向け国債「固定5年」とネット銀行の高金利「5年満期定期預金」に預けた場合、5年後に受け取れる利息を比較してみましょう。

個人向け国債・固定5年:5年後の税引き後利息は「約4万4624円」
個人向け国債・固定5年(金利は年2.24%・2026年9月募集)を50万円購入した場合、5年後にもらえる利息は次のとおりです。個人向け国債の利息は半年ごとの支払いですので、5年間の合計額です。
・5年後の受取利息:約5万6000円
・税引き後の受取利息:約4万4624円
利息には20.315%の税金がかかりますが、国が元本と利息の支払いを保証しているため、安全性を重視する人に向いています。
auじぶん銀行の定期預金:5年後の税引き後利息は「約3万5859円」
ネット銀行では、高い金利を設定している定期預金もあります。ここでは、auじぶん銀行の「円定期預金」を見てみましょう。
【円定期預金(2026年9月時点)】
・金利:年1.8%(5年・単利)
・預入額:1万円以上(1円単位・上限なし)
・対象者:auじぶん銀行に円普通預金口座を持っている人
この5年もの定期預金に50万円を預けた場合の利息は、次のとおりです。
・5年後の受取利息(税引き前):約4万5000円
・5年後の受取利息(税引き後):約3万5859円
定期預金の利息にも20.315%の税金がかかります。
参照:円定期預金 | 円預金(定期・普通) | auじぶん銀行
5年間使わないお金だからこそ、「途中で必要になったら」を考えて選ぼう
50万円を5年間預けた場合の税引き後利息は、次のようになりました。
・個人向け国債(固定5年):約4万4624円
・auじぶん銀行(5年定期預金):約3万5859円
今回の条件では、個人向け国債の方が約8765円多く利息を受け取れる計算です。
ただし、商品を選ぶ際は利息だけでなく、途中でお金が必要になった場合の使い勝手も確認しておきましょう。
auじぶん銀行の円定期預金は、中途解約が可能です。その際、預入時の金利ではなく、預入期間に応じた中途解約金利が適用されます。預入後1年未満の場合は普通預金金利、1年以上2年未満・2年以上3年未満の場合は約定金利の20%、3年以上5年未満の場合は約定金利の30%となっています。
今回の5年もの年1.8%を例にすると、中途解約金利は次のとおりです。なお、中途解約金利を計算した結果、普通預金金利を下回る場合は、普通預金金利が適用されます。
・1年未満:年0.41%(普通預金金利)
・1年以上3年未満:年0.41%(年0.36%が普通預金金利を下回るため)
・3年以上5年未満:年0.54%(年1.8%×30%)
※普通預金金利は2026年9月時点。普通預金金利が変更された場合、適用される中途解約金利も変わる可能性があります。
一方、個人向け国債は、発行後1年を経過すれば中途換金できます。額面1万円単位で換金でき、換金額は額面金額に経過利子相当額を加えた金額から、中途換金調整額として「直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685」が差し引かれます。中途換金による元本割れはありません。
5年という期間は決して短くありません。5年間使わないと確実にいえるお金を預けるのか、途中で使う可能性があるのかを考えたうえで、定期預金や個人向け国債など、自分の資金計画に合った商品を選ぶことが大切です。







