まとまったお金が普通預金にある場合、「どこか有利な先に預けておきたい」と考える方も多いでしょう。金利の上昇傾向が続くなか、安全性を重視しながら少しでも有利な運用を目指したいなら、元本保証の個人向け国債や定期預金が選択肢となります。
今回は、30万円を個人向け国債「固定3年」とネット銀行の高金利「3年満期定期預金」に預けた場合、満期時に受け取れる利息を比較してみましょう。

個人向け国債・固定3年:3年後の税引き後利息は「約1万4057円」
個人向け国債・固定3年(金利・年1.96%、2026年9月募集)を30万円購入した場合、満期となる3年後にもらえる利息は次のとおりです。個人向け国債の利息は半年ごとの支払いですので、3年間の合計額です。
・3年後の受取利息(税引き前):約1万7640円
・3年後の受取利息(税引き後):約1万4057円
利息には20.315%の税金がかかります。国が元本と利息の支払いを保証しているため、安全性を重視する人に選ばれています。
ソニー銀行の定期預金:3年後の税引き後利息は「約1万2909円」
ネット銀行では、高い金利を設定した定期預金もあります。ここでは、ソニー銀行の「円定期預金」3年ものを例に見てみましょう。
【ソニー銀行の定期預金3年もの(2026年9月時点)】
・金利:年1.8%(3年もの・単利)
・預入額:1000円以上(1円単位)
・対象者:日本国在住の個人
この3年もの定期預金に30万円を預けた場合の利息は、次のとおりです。
・3年後の受取利息(税引き前):約1万6200円
・3年後の受取利息(税引き後):約1万2909円
定期預金の利息にも、20.315%の税金がかかります。
参照:円定期預金商品詳細説明書|円預金|ソニー銀行(ネット銀行)
利息だけでなく、お金を使う時期も考えて選ぼう
30万円を3年間預けた場合の税引き後利息は、次のようになりました。
・個人向け国債(固定3年):約1万4057円
・ソニー銀行(定期預金3年もの):約1万2909円
今回の条件では、個人向け国債(固定3年)の方が約1148円多く利息を受け取れます。ただし、商品を選ぶ際は利息だけでなく、お金の使い勝手も確認しておきましょう。
定期預金は、商品によって中途解約の扱いが異なります。
今回取り上げたソニー銀行の円定期預金は、原則として、一部解約する金額が1万円以上1万円単位で、一部解約後の残高が1万円以上の場合に限り可能です。ただし一部解約をした金額には、「中途解約利率」を当初預入日にさかのぼって適用し、また一部解約に伴う残額については、当該金額に対する当初預入時点の適用金利を当初預入日にさかのぼって適用します。なお、一部解約の条件を満たす場合でも一部解約の取り扱いができない場合があります。
一方、個人向け国債は、発行後1年を経過すれば、額面1万円単位で中途換金できます。中途換金時には、直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれますが、元本割れのリスクはありません。
預け先を選ぶときは、利息の差だけでなく、そのお金をいつ使うのかも考えておきましょう。例えば、数年後に使う予定があるお金なら、次のような資金があります。
・数年後の旅行やレジャー資金
・車の買い替え資金
・エアコンや冷蔵庫などの家電買い替え資金
・リフォームや住宅の修繕費
こうしたお金は、普段使いの生活費とは分けて管理しておくと安心です。
「3年後に使う」「5年間は使わない」など、使う時期をあらかじめ決め、その期間は手を付けないことを前提に預けるとよいでしょう。定期預金も個人向け国債も、基本的には満期まで置いておくことを前提に、無理のない金額を預けることが大切です。
ただし、途中で一部だけお金が必要になる可能性があるなら、30万円を15万円ずつ2本に分けるなど、預け方を工夫する方法もあります。最初から分けておけば、1本だけを中途解約し、残りの1本は当初の金利のまま満期まで運用できます。







