まとまったお金が普通預金にある場合、「どこか有利な預け先におきたい」と考える方も多いでしょう。金利の上昇傾向が続くなか、安全性を重視しながら少しでも有利な運用を目指したいなら、元本保証の個人向け国債や定期預金が選択肢となります。
今回は、30万円を個人向け国債「固定3年」とネット銀行の高金利「3年満期定期預金」に預けた場合、3年間で受け取れる税引き後利息の合計を比較してみましょう。

個人向け国債・固定3年:3年間の税引き後利息は「約1万2264円」
個人向け国債・固定3年(年1.71%)を30万円購入した場合、満期となる3年間にもらえる利息は次のとおりです。実際の利息は半年ごとに受け取ります。
・3年間の受取利息(税引き前):約1万5390円
・3年間の受取利息(税引き後):約1万2264円
利息には20.315%の税金がかかります。国が元本と利息の支払いを保証しているため、安全性を重視する人に選ばれています。
SBJ銀行の定期預金:3年後の税引き後利息は「約1万1619円」
ネット銀行では、高い金利を設定した定期預金もあります。ここでは、SBJ銀行の「はじめての定期預金〈はじめくん〉」3年ものを例に見てみましょう。
【はじめての定期預金〈はじめくん〉3年もの(2026年8月時点)】
・金利:年1.62%(3年・単利)
・預入額:1円以上(1円単位・上限なし)
・対象者:日本国内に居住する新規口座開設者
「はじめくん」は、口座開設月を含む3カ月以内に預け入れることで優遇金利が適用される商品です。例えば、2026年8月に口座を開設した場合は、10月末まで預け入れができます。
この3年ものの定期預金に30万円を預けた場合の利息は、次のとおりです。
・3年後の受取利息(税引き前):約1万4580円
・3年後の受取利息(税引き後):約1万1619円
定期預金の利息にも、20.315%の税金がかかります。
利息だけでなく、お金を使う時期も考えて選ぼう
30万円を3年間預けた場合の税引き後利息は、次のようになりました。
・個人向け国債(固定3年):約1万2264円
・SBJ銀行(3年定期預金):約1万1619円
今回の条件では、個人向け国債(固定3年)の方が約645円多く利息を受け取れる計算です。ただし、商品を選ぶ際は利息だけでなく、お金の使い勝手も確認しておきましょう。
SBJ銀行の「はじめくん」は、原則として満期前に解約できません。銀行がやむを得ないと認めて期日前解約に応じる場合は、当初の優遇金利ではなく、所定の期日前解約利率が適用されます。
個人向け国債は、発行から1年が経過すれば、1万円単位で一部または全部を中途換金できます。中途換金時には、直前2回分の各利子(税引前)相当額に0.79685を掛けた金額が差し引かれます。
では、こうした商品に預けるお金は、どのような資金が向いているのでしょうか。ポイントは、「いつ使うお金なのか」をあらかじめ決めておくことです。
例えば、
・数年後の旅行やレジャーの資金
・車の買い替え資金
・エアコンや冷蔵庫など、家電の買い替え資金
・リフォームや家の修繕費
など、数年後に使う予定が決まっている資金を、生活費とは分けて管理する方法があります。
20年後、30年後のことは予測しにくくても、数年先であれば予定を立てやすいものです。「このお金は○年後まで使わない」と決めて預けておけば、日々の生活費として使ってしまうことも防げます。
「数年後、このお金を何に使うのか」まで具体的にイメージしておくと、預ける期間や商品も選びやすくなります。利息の高さだけでなく、お金を使う時期も考えて、自分に合った預け先を選びましょう。







