まとまったお金が普通預金にあると「しばらくはどこかに預けておきたい」と考える方もいるでしょう。金利の上昇傾向が続くなか、安全性を重視しながら少しでも有利な運用を目指したいなら、元本保証の個人向け国債や定期預金が選択肢となります。
今回は30万円を、個人向け国債「固定5年」とインターネット専用の5年定期預金で運用した場合、5年間に受け取る利息の合計を比較してみましょう。

個人向け国債・固定5年:5年後の税引き後利息は「約2万4623円」
個人向け国債・固定5年(年2.06%・2026年8月募集)を30万円購入した場合、5年後にもらえる利息は次のとおりです。個人向け国債の利息は半年ごとの支払いですので、5年間の合計額です。
・5年後の受取利息:約3万900円
・税引き後の受取利息:約2万4623円
利息には20.315%の税金がかかりますが、国が元本と利息の支払いを保証しているため、安全性を重視する人に向いています。
SBI新生銀行の定期預金:5年後の税引き後利息は「約2万3309円」
ネット銀行では、高い金利を設定している定期預金もあります。ここでは、SBI新生銀行の「パワーダイレクト円定期預金30」を見てみましょう。
【パワーダイレクト円定期預金30(2026年8月時点)】
・金利:年1.95%(5年・単利)
・預入額:30万円以上(1円単位)
・申込方法:インターネット限定
この5年もの定期預金に30万円を預けた場合の利息は、次のとおりです。
・5年後の受取利息(税引き前):約2万9250円
・5年後の受取利息(税引き後):約2万3309円
定期預金の利息にも20.315%の税金がかかります。
5年間使わないお金だからこそ、「途中で必要になったら」を考えて選ぼう
30万円を5年間預けた場合の税引き後利息は、次のようになりました。
・個人向け国債(固定5年):約2万4623円
・SBI新生銀行(5年定期預金):約2万3309円
今回の条件では、個人向け国債の方が約1314円多く利息を受け取れる計算です。
ただし、商品を選ぶ際は利息だけでなく、途中でお金が必要になった場合の使い勝手も確認しておくことが大切です。
定期預金は満期まで預けることを前提としているため、中途解約すると当初より低い「期日前解約利率」が適用されます。また、原則として一部だけを引き出すことはできません。
一方、個人向け国債は発行から1年経過すれば、1万円単位で必要な金額だけ中途換金できます。ただし、中途換金時には、原則として直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれます。
5年という期間は決して短くありません。金利の高さだけで預け先を決めるのではなく、「このお金を5年間使わなくても大丈夫か」を考えたうえで、定期預金や個人向け国債など、自分の資金計画に合った商品を選びましょう。







