ノートPC用プロセッサ(CPU,MPU)

パソコンにはプロセッサ(CPU、MPUの事)と言われる部品が必須となっています。これはコンピュータがプログラムに従って計算をする中心的な部品であり、この性能がコンピュータ全体の性能を決めるといっても差し支えありません。ノートPC用のプロセッサはデスクトップ用のそれとは違い、小型で低消費電力、低発熱であることが求められており、ノートPCにはモバイルプロセッサというノートPC向けに開発されたプロセッサを搭載することが一般的です。(デスクトップ用プロセッサを使ったノートPCも存在します。)
現在ノートPC向けのプロセッサはIntel、AMD、Trancemetaの3社から出ていまして、次のような製品分類になります。

Intel Mobile Pentium III  
Mobile Celeron Pentium IIIのキャッシュが半分になったもの
AMD Mobile Athlon 4  
Mobile Duron  
Trancemeta Crusoe Intelプロセッサと互換の低消費電力プロセッサ

正式名称やさらに詳しいことはそれぞれ各社のサイトなどでご確認ください。

プロセッサの速度は周波数のHz(ヘルツ)という単位で表現されていて、クロック周波数などと言われます。現在ノートPCに使われているプロセッサのクロック周波数は最低でも600MHz(メガヘルツ)程度になりつつありますが、この場合は1秒間に60億回の処理をしているということになります。もちろんこの数字が多ければ多い方が計算が速いということになり、現在ノートPC用の最高速品は1GHz(ギガヘルツ:メガの1000倍)です。

消費電力と発熱

ノートPC全体の消費電力は機種によって違いますが、最大で20Wから50W程度です。このうちプロセッサの占める割合は動作モードなどにもよりますが、多くて数割程度。消費電力が多いということは電気を沢山使うということで、バッテリ駆動時間が短くなります。ACアダプタ駆動時にはあまり関係ありませんが、消費電力は低ければ低い方が環境に良いですし、発熱が減りますので使っていて熱くて触れないと言う事も減ります。
この発熱や消費電力を減らすには、低電圧で駆動させ、プロセッサ自体を小さくする事で可能ですが、簡単に出来る事ではなく各社技術を技術を競い合っているわけですが、クロック周波数を速くすると発熱などが多くなるというジレンマも抱えておりなかなか簡単には出来そうにありません。

製造プロセス

プロセッサなどの半導体には細かな回路が書かれてます。現在Mobile用プロセッサは0.18ミクロン(1000ミクロンが1mm)幅で回路が書かれており 0.18ミクロンプロセスなどと言われています。これが細かくなればなるほど、プロセッサ自体が小さくなり、低消費電力で駆動する事が可能となります。

Mobile用プロセッサの製造プロセス(Intel社)
0.25ミクロン 1998年から、0.18ミクロン 1999年から、0.13ミクロン 2001年後半の予定

パッケージ

ノートPC用のプロセッサは製品によりさまざまなパッケージ(プロセッサの形状)で提供されています。BGAやPGAなどいろいろありますが、半導体関連のサイトで調べると、さらに詳しい事がわかります。

SpeedStep

最近のPentium III にはSpeedStepというテクノロジが使われていますが、このSpeedStepとはACアダプタで接続している場合は、最高速度、バッテリ駆動時にはクロック周波数を落として動作させ消費電力を押さえる技術です。IntelではSpeedStepと呼んでいますが、AMDはPowerNow!という同じような技術があります。

どんなプロセッサが良いか

バッテリ駆動させる場合は低消費電力のCrusoeやIntelの超低電圧プロセッサ、パフォーマンス重視の方は駆動周波数の速いPentium III 1GHzやAMDのAthlon 4 1GHzなどが良いでしょう。パフォーマンスなどあまり重視しない人にはCeleronなどの低価格品で十分です。クロック周波数は速ければ速いほど良いわけですが、300MHz程度以上あればワープロやメールなどには十分です。

これからの Intel Mobile プロセッサ

現在1999年6月に発表された0.18ミクロン・プロセス品が主流となっていますが、2001年後半からさらに細かい0.13ミクロン・プロセス品へ移行するようです。工場技術に関しては昨年インテルから正式に発表されていますが、ネット上のニュースサイトを調べますと、7月にMobile Tualatinというコード名の0.13ミクロンプロセスを使ったMobile Pentium III 1.13GHz、1.06GHz、1GHz、933MHz、866MHzと低電圧版の750MHz、600MHz Celeronが登場するという情報もあります。その先のPentium 4などは来年になるなど、ネット上にはいろいろな情報が流れていますので、自分でそれらの情報を調べるのも楽しいかもしれません。