ノートパソコン

ソフトバンクが独占販売、LTE通信機能を搭載した「Chromebook」はどんな人におすすめか

2022年4月にソフトバンクが独占販売を発表した、レノボ・ジャパンのChromebook「Lenovo 300e Chromebook Gen3」。ChromebookながらLTEによる通信機能を搭載していることが大きな特徴となりますが、その特徴やメリットとデメリットについて解説しましょう。

佐野 正弘

執筆者:佐野 正弘

携帯電話・スマートフォンガイド

ここ最近、携帯電話会社がモバイル通信機能を搭載したパソコンを販売するケースが増えています。そうしたパソコンの多くはビジネスユース向けですが、そのバリエーションも徐々に増えつつあるようです。

中でも2022年4月に発表され、注目されたのが、ソフトバンクがコンシューマー向けに独占販売することを発表したレノボ・ジャパンの「Lenovo 300e Chromebook Gen3」です。これはその名前の通り、OSにグーグルの「Chrome OS」を搭載したノートパソコン「Chromebook」のひとつで、なおかつLTEによる通信機能を標準搭載しているのが大きな特徴です。
ソフトバンクがコンシューマー向けに独占販売している「Lenovo 300e Chroomebook Gen 3」のLTE通信機能搭載モデル。見た目は一般的なノートパソコンだ

ソフトバンクがコンシューマー向けに独占販売している「Lenovo 300e Chromebook Gen3」のLTE通信機能搭載モデル。見た目は一般的なノートパソコンだ

 

Chromebookを使う学生を狙った製品

従来、携帯電話会社が販売するパソコンはWindowsを搭載したノートパソコンが主でしたが、ソフトバンクがあえてChromebookを販売したのは、Chromebook、ひいてはChrome OSの利用者層が影響しているようです。

Chrome OSはグーグルのWebブラウザ「Chrome」と、その上で動作するグーグルのサービスが利用できることに重点を置いているのが大きな特徴。複雑な機能がない分動作が軽く、安価で性能が高くないパソコンでも快適に動作することから、Chromebookも低価格ながら快適に動作することで人気を得ています。

中でも特に大きな人気を獲得しているのが学校です。1人に1台ITデバイスと、学校に高速通信ができるネットワークを整備するという文部科学省の「GIGAスクール構想」の影響から、低価格で導入できるChromebookの人気が教育市場で高まっているのです。

それゆえソフトバンクは、学校でChromebookを使っている学生が、自宅でも慣れ親しんだChromebookを利用したいというニーズに応えるべく、Lenovo 300e Chromebook Gen3を独占販売するに至ったようです。
 

性能は高くないが動作は快適

Lenovo 300e Chroomebook Gen 3は360度回転するヒンジを備えており、回転させてタブレットのように使うことも可能だ

Lenovo 300e Chromebook Gen3は360度回転するヒンジを備えており、回転させてタブレットのように使うことも可能だ

改めてLenovo 300e Chromebook Gen3を確認しますと、これはタッチ操作に対応した11.6インチディスプレイを搭載するスタンダードなノートパソコンで、360度回転してタブレットとしても使える仕組みを備えているのが特徴。通信機能を搭載していることから、ソフトバンクでの販売価格はChromebookとしてはやや高めの5万7600円ですが、それでも通常のノートパソコンと比べればかなり安価です。

・重さは1.34kg
ただしその分性能は高いとはいえず、CPUはAMDのChromebook向けとなる「3015Ce」を採用しており、RAMは4GB、ストレージは32GB(microSDで最大2TBの容量を追加可能)。ディスプレイの解像度はHD(1366×768ピクセル)と高くありませんし、重量も1.34kgと、持ち運んで利用するにはやや重めです。
閉じたところ。画面サイズは11.6インチだが、重量は1.34kgとモバイルノートとしてはやや重めだ

閉じたところ。画面サイズは11.6インチだが、重量は1.34kgとモバイルノートとしてはやや重めだ

それでも軽量のChrome OSを使用していることから、実際に使ってみると動作は快適で、Chromeのほか「Gmail」や「Googleドキュメント」などのグーグル関連サービスを利用する分には不満を抱くことはほぼありません。また「Google Play」も用意されているので、いくつかのAndroid用アプリをインストールして使うことも可能です。
 

LTE搭載は大きなメリット、料金は3つ

そしてもうひとつ、大きなポイントとなるのが先にも触れたLTEによる通信機能の標準搭載です。Chrome OSはChromeやグーグルのサービスを利用することを主として設計されているため、インターネットに接続できないと使いづらい部分が多いことから、Wi-Fiスポットがなくても通信ができるLTEの搭載は大きいといえます。
LTEによる通信機能を標準で搭載しており、Wi-Fiスポットがない場所でも通信ができる

LTEによる通信機能を標準で搭載しており、Wi-Fiスポットがない場所でも通信ができる

また標準で通信機能が備わっていることは、自宅に固定ブロードバンド回線を引いていない人にとっても、改めて回線を引く必要なくパソコンで通信ができることから便利だといえます。

ちなみにソフトバンクがChromebookなどデータ通信専用機器向けに提供している料金プランは、

 ・スマートフォンのデータ通信量を2台目以降の機器で利用する「データシェアプラン」(月額1078円)
 ・月当たり3GBのデータ通信が利用できる「データ通信専用3GBプラン」(月額1408円)
 ・月当たり50GBのデータ通信が利用できる「データ通信専用50GBプラン」(月額5280円)


の3つがあります。スマートフォンで使い放題プランの「メリハリ無制限」を契約しているソフトバンクユーザーならデータシェアプランを選ぶのがベストですが、それ以外のユーザーは使用する通信量に応じて残り2つのプランのうちいずれかを選ぶことになります。
 

弱点も把握した上で選択するべき

一方で弱点もあります。Lenovo 300e Chromebook Gen3は決して性能が高い訳ではないので、動画の編集などパソコン自体の性能が求められる作業をこなすのにはあまり向いていません。

またChrome OSではWindowsやMacと同じアプリが使える訳ではなく、動作するAndroidアプリも限られています。加えて設定やカスタマイズなどの自由度も高いとはいえず、ある程度用途や使い方を割り切る必要があるのも確かです。

それゆえLenovo 300e Chromebook Gen3は、やはり普段学校などでChrome OSを利用しておりその特性を把握している人、あるいは既に性能の高いデスクトップパソコンを持っており、外出先で一時的にメールやビデオ会議を行うなど、サブ用途として利用したい人に適しているといえるでしょう。

通信機能を搭載したノートパソコンとして見れば非常に安価なのは確かで、外出先でちょっと仕事をこなすなどの用途には便利なことから、もしChromebookを使ったことがないという人はこれを機に使ってみるのも悪くないかもしれません。


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