楽天モバイルが一括1円で販売する第2世代「iPhone SE」、第3世代が出た今「あえて選ぶ」理由は

楽天モバイルショップ限定で一括1円販売を実施

携帯各社がここ最近、他社から乗り換えた人に対してスマートフォンを「一括1円」「実質1円」など、激安価格で販売するケースが増えています。そしてその波は、新しい携帯電話会社である楽天モバイルにも及んでいるようです。

実際楽天モバイルは、自社で展開している「楽天モバイルショップ」限定で、第2世代「iPhone SE」の64GBモデルを、2022年2月26日より一括1円で販売するキャンペーンを実施しています。
 

1円で購入できるカラクリは

これは同社の料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」の契約（新規、乗り換え、MVNOのサービスからの移行）と同時に第2世代iPhone SEの64GBを購入すれば、1円で購入できるというもの。

さらにRakuten UN-LIMIT VIを初めて申し込み、「Rakuten Link」アプリで10秒以上通話をした人には楽天ポイントが5000ポイントもらえる「だれでも5000ポイントプレゼントキャンペーン」も適用され、実質的に第2世代iPhone SEを0円で購入できるとのことです。 安くなる仕組みは以前の記事（なぜiPhoneが「1円」で買える？ スマホの値引き規制がなされたのに、格安になるカラクリ）で説明したのと同じです。楽天モバイルショップで第2世代iPhone SEの価格を2万2001円まで値引いた上で、料金プランの新規契約者には電気通信事業法で定められている割引上限の2万2000円の割引を適用することにより、一括1円での販売を実現しているのです。

それゆえRakuten UN-LIMIT VIを契約しなくても、楽天モバイルショップに行けば誰でも第2世代iPhone SEを2万2001円で購入できます。ただRakuten UN-LIMIT VIは月当たりの通信量が1GB以下であれば月額0円と、維持費がかからない使い方も可能なので、まだ楽天モバイル回線を持っていない人ならば回線も契約してしまったほうがお得だともいえます。
 

第3世代iPhoneも販売、ポイント付与のキャンペーンも

ですがここで気になるのが、日本時間の2022年3月9日に第3世代のiPhone SEが発表されたこと。第3世代のiPhone SEはディスプレイサイズが4.7インチで、指紋認証の「Touch ID」を備えたホームボタンを搭載するなど、見た目や操作性は第2世代iPhone SEと大きく変わりませんが、チップセットに現時点での最新モデル「iPhone 13シリーズ」と同じ「A15 Bionic」を搭載し、通信も5Gに対応するなど中身は大きく進化しています。 楽天モバイルもその第3世代iPhone SEを販売する予定であり、しかも発売記念キャンペーンとして、最大で3万5000円相当の楽天ポイントを付与するキャンペーンを実施しています。

ただし全てのポイント付与を得るには、

・他社からの乗り換えで初めてRakuten UN-LIMIT VIを契約
・本体代を48回の分割払いにし、25カ月目以降に返却することで残債の支払いが不要になる「楽天モバイルiPhoneアップグレードプログラム」を適用して第3世代iPhone SEを購入
・10分以内の国内通話がかけ放題になる「10分（標準）通話かけ放題」（月額1100円）を初めて契約し、通話する

などの条件を満たす必要があります。第3世代iPhone SEは最新機種ということもあって、旧機種である第2世代iPhone SEのキャンペーンと比べれば割引内容や条件はかなり複雑です。 それでも第3世代iPhone SEは64GBモデルで5万7800円と、iPhoneの中では購入しやすい価格なので、全てのキャンペーンを適用すれば実質2万2800円と、1円とはいかないまでも比較的安く購入できるのは確かです。
 

選ぶ基準は「どれだけ長く使うか」

そうしたことを考えると第2世代iPhone SEをいま購入すべきか、第3世代iPhone SEにすべきか悩む人も多いかと思いますが、その判断をする上で重要なのは価格よりむしろ、購入したiPhone SEをどれだけ長く使おうとしているかです。

そもそも第2世代のiPhone SEは4Gまでの対応で、5Gには非対応です。今後ネットワークの主流が5Gに移ってくれば、通信の快適さという意味でも第3世代iPhone SEの優位性が高まってくるでしょう。

より重要なのは、セキュリティを高め安心して利用する上で必要不可欠なOSのアップデートです。第2世代iPhone SEは第3世代iPhone SEと比べベースの性能が低いので、OSのアップデートに対応する期間も短い可能性が高いと考えられます。

2016年に発売された初代iPhone SEが現在の「iOS 15」に対応していることを考えれば、第2世代iPhone SEも今後数年間はOSアップデートがなされると予想されます。ただOSのアップデートが進むにつれ動作が重くなり、使い勝手が悪くなる可能性が高まることにも注意する必要があるでしょう。

以上のことを考慮するならば、2、3年くらい利用し、その後買い換えることを前提としている人は第2世代iPhone SEを購入しても問題はないでしょう。しかしそれ以上長く使い続けたいというのであれば、値段は高くなりますが最初から第3世代iPhone SEを購入しておいたほうがいいのではないでしょうか。

なお一連のキャンペーンが好評なことから、楽天モバイルのショップでは第2世代iPhone SEは品薄傾向が続いているようです。欲しいと思った人は在庫状況をこまめにチェックし、見つけ次第購入した方がいいでしょう。



【おすすめ記事】
・格安SIMは損をすることも!? 月1000円以下のスマホ料金プランが向いている人、向いていない人
・なぜiPhoneが「1円」で買える？ スマホの値引き規制がなされたのに、格安になるカラクリ
・「楽天モバイル」ユーザーがデュアルSIMにするなら、2回線目におすすめなのは？
・ahamo（アハモ）のメリットとデメリットを整理！ ドコモ格安プランの注意点は？
・月額基本料0円から！ KDDIの「povo 2.0」はどんな人に向いている？