
iPhoneの購入方法は大きく分けて、購入時に代金を全額支払う「一括購入」と、分割払いの途中で端末を返却すれば残りの支払いが不要になる「返却プログラム」の2種類です。同じiPhoneでも、どちらを選ぶかによって支払い総額や、その後の自由度は変わります。
今回は、一括購入と返却プログラム、それぞれの仕組みや向いている人を整理します。
「一括購入」「2年で返却」どちらを選ぶべき?
どちらを選ぶべきかは、安く買ったり高く売ったりするための知識や手間を、どれくらいかけられるかによって変わります。2年ごとの買い替えを考えており、手間をあまりかけたくない人には返却プログラムが向いています。一方、そうした知識があり、使う年数も自由に決めたい人には一括購入がおすすめです。まずは、それぞれの仕組みを確認しましょう。
■一括購入とは
一括購入は、端末代金を購入時に全額支払う方法です。クレジットカードなどの分割払いを利用する場合も、返却の義務を負わない点はキャリアの返却プログラムと異なります。そのため、ここでは便宜上「一括購入」に含めて扱います。支払いを終えたiPhoneは完全に自分のものになるため、返却する必要はありません。何年使い続けても、売却しても、家族に譲っても自由です。
■2年後返却のプログラムとは
一方、一定の期間内(多くの場合は25カ月目以降)にiPhoneを返却すると、残りの分割金の支払いが免除される仕組みがあります。名称や条件はキャリアごとに異なりますが、基本的な仕組みはよく似ています。実質的には、本体価格の半分程度を負担することで、新しいiPhoneに乗り換えられる計算です。
ただし、返却する端末に画面割れや水没などの破損があると、追加費用を求められることがあります。条件は時期やキャリアによって変わる可能性があるため、契約前に最新の情報を公式サイトで確認しておくと安心です。
返却プログラムは本当に「オトク」?
返却プログラムがお得かどうかを判断する際の決め手は、「一括購入して2年後に売却した場合の価格」と「返却によって免除される残りの支払い額」の差です。
一括購入したiPhoneを2年ほど使った後に中古品として売却する場合、状態のよいモデルであれば、非常に高値がつくこともあります。一方、返却プログラムで免除される金額は、実質的に本体価格の半分程度にあたるケースがあります。
つまり、中古での売却価格が免除額を下回りそうであれば、返却プログラムの方が有利です。逆に、売却価格が免除額に近い、または上回りそうであれば、一括購入して自分で売却した方が、手元に残る金額は大きくなると考えられます。売却価格は、発売からの経過期間やモデル、端末の状態によって変わります。
途中で返却をやめて自分で売ることはできる?
返却プログラムは、返却が義務ではなく、任意で利用する仕組みです。契約から1年ほど経った時点で「返却せずに自分で売りたい」と考えた場合も、返却をやめて残りの分割金を支払えば、その時点でiPhoneは完全に自分のものになります。
残りの分割金は、そのまま毎月支払い続けるほか、残債をまとめて一括で完済できる場合もあります。ただし、一括完済の可否や手数料の有無は、キャリアや契約時期によって異なります。事前に確認しておくと安心です。
「一括購入」「返却プログラム」のメリット・デメリットは?
「一括購入」と「返却プログラム」、それぞれのメリット・デメリットを整理してみましょう。
・一括購入のメリット
端末が完全に自分の所有物になり、返却の条件や期限を気にせず使い続けられる。売却や譲渡も自由にできる。
・一括購入のデメリット
まとまった金額を用意する必要がある(※ただしApple Store等で購入する場合、後払い決済サービス「Paidy(ペイディ)」などを利用して、条件付きで手数料無料の分割払いを選ぶ方法もあります)。
・返却プログラムのメリット
月々の負担を抑えながら、決まった周期で最新モデルに乗り換えやすい。2年後の下取り価格が約束されているイメージ。
・返却プログラムのデメリット
返却しないまま使い続けると、結局は本体価格に近い金額を支払うことになる。返却する端末に破損があると、追加費用がかかる場合もある。
それぞれがおすすめな人は?
返却プログラムが向いているのは、2年ごとに新機種へ買い替えたい人のうち、型落ちモデルを安く買ったり、使用済みの端末を高く売ったりする方法にあまり詳しくない人です。 まとまった初期費用を用意しにくい人にとっても、月々の支払いを抑えられる返却プログラムは選びやすい仕組みです。
一括購入が向いているのは、安く買う・高く売るコツをある程度知っており、使用年数も1年から5年ほどの間で、そのときの状況に合わせて決めたい人です。買い替えのタイミングや売却先を自分で選べる人なら、一括購入の方が総支払額を抑えやすくなります。
言い換えると、買い方や売り方まで自分で調べて行動できる人には、一括購入の方がコストを抑えやすいでしょう。一方、買い替えをまとめて任せたい人なら、返却プログラムのような用意されたプランを利用しても、そこまで割高にはなりません。
まとめ
一括購入と返却プログラムのどちらが正解ということはありません。自分がiPhoneをどのように使いたいかによって、向いている選び方は変わります。
安く買って高く売る手間をかけられる人には一括購入が向いています。その手間を省き、2年ごとの買い替えをしたい人には返却プログラムがおすすめです。それぞれの仕組みを知っておけば、次の機種変更で迷うことも減るはずです。







