疲労回復法

Q. 熱中症対策にエアコンをフル稼働させています。「冷やし過ぎも体に悪い」って本当でしょうか?

【医師が回答】猛暑の夜は室内でも熱中症リスクがあるため、エアコンの上手な活用が大切です。しかし使い方を誤ると自律神経が乱れ、夏バテの原因になることも……。正しいエアコンの使い方を解説します。(※画像:Shutterstock.com)

清益 功浩

清益 功浩

家庭の医学 ガイド

医師

小児科医・アレルギー専門医。京都大学医学部卒業後、日本赤十字社和歌山医療センター、京都医療センターなどを経て、大阪府済生会中津病院小児科・アレルギー科で診療に従事。論文・学会報告多数。診察室外で多くの方に正確な医療情報を届けたいと、インターネットやテレビ、書籍などでも数多くの情報発信を行っている。

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Q. 熱中症対策にエアコンをフル稼働させています。「冷やし過ぎも体に悪い」って本当でしょうか?

エアコン
熱中症対策に欠かせないエアコン。冷やし過ぎにも注意が必要?

Q. 「熱中症対策に、1日中エアコンをフル稼働させています。特に猛暑の日は夜でも熱中症が心配なので、エアコンを強めにつけたまま眠るようにしています。妻は『体が冷え過ぎるせいで、調子が悪い』と言うのですが、だるさなどの不調を感じるのは暑さや夏バテのせいですよね? 何かできることはあるでしょうか」

A. エアコンの使い過ぎは自律神経の乱れを招きます。適切な使用を

夜間に室内で熱中症になり、搬送される方は珍しくありません。猛暑の夜は命を守るためにもエアコンを適切に使うことが大切です。また、熱中症にならない程度の暑さでも、不快な気温のせいでなかなか寝つけなかったり、眠りの質が落ちたりすると、日中の疲労を解消しにくくなり、夏バテにもつながります。

しかし一方で、エアコンの使い過ぎ、冷やし過ぎにも注意が必要です。体を冷やし過ぎることもまた、健康を害してしまいます。あまりに低く設定された温度の環境に長時間いると、自律神経の乱れを引き起こすことがあります。自律神経には、活動時に働く交感神経と、安静時や睡眠時に働く副交感神経があり、この2つがバランスを取りながら24時間働くことで心身の健康が保たれています。

自律神経の乱れはさまざまな不調を引き起こします。精神的な面では、不安や緊張が高まることもありますし、身体的な面では、頭痛や肩こり、手足のしびれなどに悩まされることもあります。

そのため、冷房は26~28度が適温になります

また、特に眠るときに重要なのは温度よりも湿度です。湿度が高いと皮膚から汗が蒸発しにくくなり、体の表面温度が下がりにくくなるため、寝苦しさにつながります。つまり、部屋の温度を下げることよりも、湿度を下げることのほうが快眠には効果的なのです。適温なら、エアコンの「ドライ機能」を上手に活用するとよいでしょう。
 

  • 就寝中はエアコンの温度よりも「ドライ機能」で湿度を下げることを優先する
  • 猛暑の日中の冷房は適切に活用しつつ、低すぎる設定温度を長時間続けない
  • 寝る前の入浴で手足の血管を広げ、自然な体温低下を促す

エアコンは命に関わる熱中症や、つらい夏バテを防ぐ強い味方ですが、温度ばかりに気を取られてはいけません。温度はほどよく設定し、湿度のコントロールを意識することが快眠と自律神経の安定につながります。猛暑が続く中でも、使い方を少し見直すだけで体調管理は大きく変わってくるでしょう。

さらに詳しく知りたい方は、「夏バテ対策が逆効果!? 不調の原因になる、してはいけない暑さ対策」をあわせてご覧ください。

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