食欲不振に全身倦怠感……病気ではないのに体調不良になる夏バテ

寝起きでスマートフォンを見る女性

暑くてぐっすり眠れない夏は、睡眠不足がいつまでも解消されません……

年々暑くなるように感じる日本の夏。若い頃は何ともなかったのに、ここ数年、夏になると食欲がなくなる、なんだかだるい、病気ではないけれど調子が出ない……という人は多いのでは。みなさんが「夏バテ」と感じるのは、このような症状を自覚したときでしょう。

夏バテといわれる症状は、高温多湿な環境や屋内外の温度差、冷房に長時間さらされていることなどが原因になっています。そのため、自律神経のバランスが崩れたり、睡眠不足になったりして体調をくずしてしまうのです。「夏バテ」は病気そのものではなく、こうした体の不調全般のことをいいます。
 

夏バテを引き起こす生活習慣……睡眠不足・冷房・栄養不足等

同じ真夏の熱気の中で生活していても、いつも元気な人もいれば、毎年体調を崩してしまう人もいます。個人差といってしまえばそれまでですが、どうやら生活習慣の違いも影響しているようです。では、夏バテになりやすい人の生活習慣とはどんなものがあるのでしょうか。

■睡眠不足
真夏の夜は暑さでなかなか寝つけず、睡眠不足になりがちです。そのため昼間の疲労が解消できず、蓄積されていくことになります。さらに、睡眠が不足すると自律神経のバランスが乱れて、体に不調をもたらします。

■長時間の冷房
冷房が効いた部屋で長時間すごすと、体が冷えて体温調節がうまくできなくなります。外気と室内の温度差が大きいと、体が適応できずに体調不良になることも。また、肩こりや腰痛などの原因にもなります。

■栄養の偏り
夏は体力の消耗が激しいうえに、汗や尿と一緒に水溶性ビタミンやミネラルが失われます。これらを補い、栄養バランスのとれた食事をしないと、体がエネルギー不足になり、体がだるくて疲れやすくなり、食欲がさらに低下するようになります。

■冷たい飲食物のとりすぎ
暑さのせいであっさりした食べ物や冷たい飲み物が多くなりがちです。冷たい食事で胃腸が冷えると消化機能が低下して、疲れやすく、さらに食欲も落ちてしまいます。

■お酒の飲み過ぎ
アルコールには利尿作用があるので、水分をとっているつもりでも、逆に尿として失っていることになります。また、就寝前にお酒を飲み過ぎることは、良質な睡眠を妨げることになります。

■入浴はシャワーだけ
入浴は発汗をうながして体の老廃物を外に出す、血行を促進して疲れをとる、リラックスさせて自律神経を整えるなどの効果があります。しかしシャワーだけではこうした効果はのぞめません。

■運動不足
暑いと運動をする気もおきないでしょうが、運動不足になると筋肉が衰え、体の各器官の機能が低下します。それによって体力も低下し、夏バテしやすくなります。
 

夏バテを防ぐ生活習慣改善のコツ・ポイント

夏バテを防ぐためには、まず水分補給です。人間の体からは、1日に約2.5リットルの水分が失われています。それ以上の水分を水や食物から補給しないと、「水不足」になってしまうわけです。ただし、水分なら何でもよいわけではありません。糖分の多いドリンクやアルコールは、体内に入るとその分解のために水を使いますから、水分補給になっていないと考えてください。

良質な睡眠も夏バテ防止に不可欠です。しかし、寝苦しいからと冷房をつけたまま寝ていると、体を冷やしすぎて逆効果になってしまいます。じつは眠るときには、温度よりも湿度がポイントなのです。湿度が高いと、皮膚から汗が蒸発しにくくなります。つまり、身体の表面温度が下がりにくくなり、寝苦しくなってしまうわけです。そのため、部屋の温度を下げるよりも、湿度を下げるようにしたほうがいいのです。エアコンの「ドライ機能」を上手に利用してください。

もちろん、暑い日中は冷房を使うことが賢明です。しかし、あまりに低い温度の中に長時間いると、自律神経の乱れを引き起こすことになります。自律神経には、人間が活動しているときにはたらく交感神経と、安静時や睡眠時にはたらく副交感神経があります。この2つがバランスをとりながら24時間はたらいているために、人間は精神的にも身体的にも健康状態を保てます。しかし、自律神経が乱れてしまうと、精神的には不安や緊張などにさいなまれることになり、身体的には頭痛や肩こり、手足のしびれなどに悩まされます。屋内にいても熱中症になるほどの猛暑の日がありますが、冷やし過ぎには気をつけたいものです。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項