疲労回復法

Q. 梅雨シーズンの頭痛やだるさを、自分でケアする方法はありますか?

【温泉療法専門医が回答】梅雨に不調が起きる場合、低気圧が自律神経を乱し、頭痛やだるさを引き起こす「気象病」の可能性があります。薬に頼らないケア方法をご紹介します。(※画像:Shutterstock.com)

早坂 信哉

早坂 信哉

お風呂・温泉の医学 ガイド

医師

1968年生まれ。宮城県出身。 1993年自治医大医学部卒業後、地域医療に従事。博士(医学) 浜松医大准教授、大東文化大教授、東京都市大人間科学部教授を経て 2026年同大学理工学部教授、総合研究所長(現職) (一財)日本健康開発財団温泉医科学研究所所長

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Q. 梅雨シーズンの頭痛やだるさを、自分でケアする方法はありますか?

雨の日
梅雨シーズンに起こる、頭痛やだるさなどの不調。自分でできる対策法はある?

Q. 「毎年梅雨になると頭痛やだるさに悩まされます。家族からは気の持ちようだと言われますが、本当につらいです。薬や栄養ドリンクなどを飲んで毎年やり過ごしています。もし自分でできる効果的なケア方法があれば教えてください」

A. 気象病の可能性があります。毎日の入浴で自律神経を整えてみましょう

梅雨の時期に、頭痛やだるさ、関節の痛みなどを感じる方は、実はとても多いです。あるインターネット調査によると、降雨前の気圧低下で体調不良を感じる人のうち、「だるい」と答えた人が42%、「頭痛」が24%、「関節が痛む」が13%で、何らかの体調変化が現れたという回答は合計64%にのぼりました。梅雨でどんよりとしたお天気が続くと気持ちも沈みがちになりますが、これらの不調は決して「気のせい」ではありません。

気圧・天気・湿度・気温などの変化によって体に悪影響が出るこのような状態を「気象病」と呼びます。特に梅雨の時期は気圧が変化しやすいです。気圧の変化が交感神経を過剰に刺激することで、自律神経が乱れ、だるさ・頭痛・関節痛などさまざまな不調が現れます。痛みは交感神経が興奮することでより強く感じるとも言われており、低気圧環境における実験でも、頭痛やしびれが悪化したと報告されています。また、自律神経が刺激され続けると、自律神経の切り替えがうまくいかなくなり、逆に副交感神経が強く働き続けてしまうこともあります。

つまり、低気圧にさらされると、身体には知らず知らずのうちにストレスがかかってしまうのです。

気象病への対策として有効なのが、乱れた自律神経を整えること、つまり自律神経の切り替えがきちんとできることです。ヨガや呼吸法、自律訓練法なども効果的ですが、毎日の入浴を活用すれば手軽に始められます。ただし、お風呂の入り方には注意点があります。頭痛のときに熱いお湯は逆に交感神経をさらに刺激してしまうため、梅雨の不調時には逆効果になりかねません。

低気圧で興奮気味の交感神経を鎮めるために、基本は以下の3つのポイントを意識してみてください。

  • 40度以下のぬるめのお湯に浸かる
  • 15分程度、ゆったりと浸かる
  • シャワーだけでなく全身浴にする(浮力によるリラックス効果も得られる)

ぬるめのお湯に全身で浸かることで、交感神経の過剰な興奮を抑え、リラックスを促す副交感神経への切り替えが期待されます。また、お風呂の温熱効果そのものが頭痛や腰痛などの痛み改善にも役立つとされています。

一方、梅雨が長くなってきて、特に朝にだるさが前面に出るときは、必要な自律神経の切り替えが上手にできず、副交感神経が強く働き過ぎている可能性があります。朝に42度程度の少し熱い湯でシャワーを5分ほど浴びると適度に交感神経にスイッチが入って元気に過ごせます。

梅雨対策の入浴法はやや難しいのですが、基本はぬるい湯、すっきりしないときは熱い湯でシャワーを浴びてみましょう。

さらに詳しく知りたい方は、「梅雨の頭痛を改善!気象病の症状に効果的な入浴法」をあわせてご覧ください。

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