ビーチ/秘島・穴場のビーチリゾート

日本人に会わないアジアの穴場ビーチ

欧米のリゾーターはすでに目を付け、ヴァカンスを楽しんでいるのに、なぜか日本人ツーリストをあまり見かけないビーチリゾートをピックアップしてみました。

古関 千恵子

執筆者:古関 千恵子

ビーチガイド

日本人に会わない穴場ビーチを、行きやすいアジアでピックアップしてみました。ここで紹介しているビーチは、ゲートウェイとなる都市から3時間圏内。あと一歩、足を延ばせば、極上ビーチが待っているのです。

モルディブと沖縄の風景を併せ持つクラダン島(タイ)…P1
国立公園でトレッキングもできるカオラック(タイ)…P2
初の5ツ星リゾートで注目を集めるボラカイ島(フィリピン)…P3
白砂のキメにびっくりしたレダン島(マレーシア)…P4
サファリ気分も味わえるムンジャンガン(バリ島)…P5
ノスタルジックなファンティエット(ベトナム)…P6

モルディブと沖縄の風景を併せ持つクラダン島

モルディブのようなクラダン島の東側
海外のビーチリゾートに通い出して20年あまり、ワタシ的ベスト5に入る美しさのタイのクラダン島。地球の歩き方MOOK「世界のビーチ&リゾート」の取材で2009年1月に訪れ、そのスゴさを報告したくてウズウズしていたのですが、その本が発売(5月21日です)になるまでは口チャックでおりました。本当に、スゴい島です。


ケラマ諸島のようなクラダン島の西側
クラダン島があるのは、アンダマン海の島々の中でも南方のトランの沖。5つの山が連なり、龍の背のような形をしています。南北に約2km、幅は約600m(大まかですが)の細長い島です。
島の東側のメインビーチは、まるでモルディブのよう! アイスブルーの浅瀬(バンカーボートさえ島に近づけないくらい)とドロップオフの深い濃紺、そのコントラストがパキッと鮮やか。ほぼ直線状態で白砂ビーチが伸びています。モルディブとの違いは、沖に島々が浮かんでいるところでしょうか。
一方、小高い山を越えた西側のビーチは、小さな岬で区切られたヒミツ感たっぷりの小さなビーチが連続した地形。アダンの木々が茂り、これが沖縄のケラマのような雰囲気なのです。ビーチで誰か来ないかなーとしばらく待っていても、ほとんど人が現れない真正の穴場ビーチ。こぢんまりとしたサイズも、落ち着きます。


ザ・セブンシーズ・リゾートのレセプション
そして、この島がスゴいのは、舗装道路がないこと。道路がないから、島には車が一台もないし、もちろんバイクもなし。だから、当然ガソリンスタンドもない。さらに街中レストランも、お土産物店も、マッサージ店も、コンビニも、ファストフード店も、ないんです。なーんにも、なし。島の東側に数軒のバンガローと、2008年12月にオープンした唯一のリゾートがあるのみ。
夕方になると、島中が「キーンキーン」、「ケーンケーン」と幾千の鈴を打ち鳴らしたようなセミの大合唱で包まれます。最初、その音がセミの声とは気がつかず、どこかでサイレンが鳴っているのかと勘違いしたくらい、不思議な音。


チャオメイ国立公園内にあり、海ではジュゴンが暮らしているのだそう。その数は24頭だ!とか、140頭だ!とか、聞く人によって違うのが、なんともタイだなぁ……と。

ザ・セブンシーズ・リゾートのプール
この島にはじめて生まれたザ・セブンシーズ・リゾート、超ステキです! 詳しくは、また別の機会でご紹介しますね。今すぐ知りたい方は地球の歩き方MOOK「世界のビーチ&リゾート2009」をチェックしてくださいませ。「日本の雑誌では、はじめての取材ですよ」と支配人さん談、本邦初公開みたいです。


■クラダン島へのアクセス
バンコクから空路約1時間20分でトランへ。車で船着き場へ約45分、スピードボートに乗り換え約25分。

=>次のページでは同じくタイのカオラックをご紹介します。
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