一度食べ始めると、止められない……過食を繰り返してしまう場合、心の病気の可能性も
年に数回か、毎週1回以上か? まずは過食の「頻度」をセルフチェック
最初にセルフチェックすべきなのは、「過食の頻度」です。年に数回、月に1回といった程度であれば、特に対処は必要ないでしょう。時に暴飲暴食をしてしまうことがあっても、生活に大きな支障が出ることはほぼありません。しかし、「毎週1回以上は必ず暴飲暴食をしてしまう」という場合は、注意が必要です。日常生活に何らかの問題が生じていないか、振り返ってみてください。
過食後にしている行動で分かる過食行動の深刻度……過食症やうつ病の可能性は?
暴飲暴食を病的なものと考えるべきかどうかは、過食後の行動によってもある程度見分けられます。過食してしまった後、過食をなかったことにしたいと考え、「負荷の高い運動をする」「食べたものを無理に吐き出してしまう」「下剤を使うことがある」などの行動がある場合、「過食症」の可能性を考えるべきでしょう。「ストレス発散のための食べ過ぎ」と軽く考えない方がよいです。また、過食症以外の原因で、食欲が増してしまうこともあります。意外かもしれませんが、例えば、「うつ病」の症状の1つとして、甘いものを過剰に欲してしまう状態があるのです。
また、精神科で処方される、幻覚や妄想を抑えるための治療薬の中には、副作用として食欲が強く刺激され得るものもあります。もちろん、今服用中の薬がある場合は、自己判断で中止してはいけません。必ず主治医に相談するようにしましょう。
過食への最適な対処法は「根本的な原因の解決」……心療内科・精神科で相談を
過食や、過剰な食欲への対処法は、「原因」に目を向けることが第一です。例えば、過食症の場合は、気持ちのわだかまりが過食の引き金になります。過食によって一時的に気持ちが楽になりますが、すぐに再びわだかまりが生じ、過食を繰り返してしまう悪循環に陥りがちです。この流れにストップをかけるためには、精神療法が役立ちます。
うつ病の一症状として過食が現れている場合は、うつ病そのものを改善させることが大切です。過食の原因が、うつ病である以上、それが改善するとともに、自然と過食も落ち着いてきます。
繰り返しになりますが、過食が週に1回以上の頻度で続いている場合は、注意すべき状況です。さらに、そのことで罪悪感を覚えたり、人に言いにくい問題を抱えているという自覚があったりするなら、「今の状況を変えたい」という気持ちも抱えられているのではないかと思います。そのようなときは、ぜひ心療内科や精神科で一度相談してください。現状を改善する大きなきっかけになり得ることを、ぜひ覚えておいていただければと思います。







