ストレス

Q. もうすぐ50歳。漠然とした不安や恐怖感にかられるのは心の病気?

【公認心理師が解説】40~50代にかけて多くの人が直面する「中年の危機」。その実態と向き合い方について、解説します。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

Q. もうすぐ50歳。漠然とした不安や恐怖感にかられます。心の病気でしょうか?

50歳になり不安を感じるのは心の病気なのか?

50歳近くになり不安を感じるのは心の病気なのか?


Q. 「もうすぐ50歳になりますが、最近ふとしたときに、言いようのない不安や恐怖感にかられます。特に大きな悩みはないので理由が分からないのですが、漠然と『このままでいいんだろうか?』という気持ちになり、将来を考えると怖くなります。これは心の病気なのでしょうか?」
 

A. 「中年の危機」の可能性があります。焦らず、自分の心の声に耳を傾けて

50歳が近づくにつれ、漠然とした不安や恐怖を感じる方は少なくありません。これは「中年の危機(ミッドライフ・クライシス)」と呼ばれる、心の揺らぎによるものです。特に40代から50代に多く見られる現象です。

例えば、仕事や家庭でこれまで当たり前のように続けてきた日常が、ふとした瞬間に「このままでいいのか」と疑問に変わることがあります。こうした感情は決して異常ではありません。多くの人が経験する通過点ともいえます。

中年の危機は、有名人でも例外ではありません。武田鉄矢さんやビートたけしさんも、40代で深い迷いやうつ状態を経験しています。第一線で活躍してきた人でも、自身の役割や生き方に迷いが生じることは珍しいことではないのです。

このような状況に直面したときは、まずは自分の心の声に耳を傾けてみましょう。焦らず、今の自分にフィットし、納得できる選択肢を探していくことが大切です。今の気持ちを受け止め、少しずつ前に進んでいく姿勢が、中年の危機を乗り越える第一歩となるでしょう。

さらに詳しく知りたい方は、「40代、50代は注意!「中年の危機」の乗り越え方・対処法」をあわせてご覧ください。
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