中国の治安
バスや地下鉄などの利用時は要注意
好景気が続いているため治安は安定しています。ただし、大都市や観光地ではスリや置き引きなどが増えているので、大金は持たない、バッグは後ろに背負わないといった注意が必要です。また、観光地では観光客を狙った“ぼったくり”がまだまだ横行しています。買い物の時に法外な金額をふっかけてきたり、タクシーで遠回りされたり。他の店と価格を比べてみる、あらかじめ大体の距離感をつかんでおく、などの予防策も必要ですが、万が一ぼったくられた場合は「しかたない」とあきらめることも必要です。ムキになっても解決しないことがほとんどですし、実際、観光地では中国人も騙されているのです。
中国の治安に関する更に詳しい説明は「
中国の治安」、「
尖閣諸島問題」を参照ください。
食べ物の安全性
道端の食品は避けるのがベスト
中国の食の安全についてですが、冷凍餃子や粉ミルクなど数々の問題をきっかけに、政府が力を入れて向上に取り組んでいます。けれど、中国人でも中国の食を信用していないというのが現状です。中国の富裕層は、リアカーで売られている肉まんなどの加工食品を口にはしませんし、食材は価格が高くとも有機野菜や外国メーカーのものを購入しています。実際、道ばたで売られる食品や汚いレストランは、とってもおいしそうなのですが、あきらめてください。中国での食事は現地人がすすめる店や、ガイドブックで紹介されているようなところを選択するのが無難です。
中国の言語 英語は通じる?
公共機関の標識には英語表記がある
中国の言語はもちろん、中国語。一般的に“中国語”というと北方の方言を基に作られた“普通話(標準語)”のことを指し示しますが、実は、中国にも日本と同じように方言が存在しています。方言間の差は、外国語ほどの違いがあり、例えば、上海人と広東人が会話しても、ほとんど通じません。近年は、普通話の普及率が高まってきているので、普通語が話せれば、大抵どこでも意思疎通ができるでしょう。
中国人の英語の普及率は日本より低いと思います。これは、地方に行けば行くほど如実です。大都市でも、空港や4つ星以上のホテル、一部の高級レストラン以外は、英語は通じないと思ってください。ただし、日本人は漢字を書けば、かなりの確率で意思が伝わりますので、いつでも取り出せるメモ帳を用意しておくと便利です。
中国人は親日的?
中国人は好奇心が強く、基本的には外国人に対してとても親切ですが、歴史的な背景から日本に対しては特別な感情があるというのも否めません。確かに、スポーツにおける日中の試合などであからさまに日本に対してブーイングを行うような一面もあります。しかし、何もない状態で、反日感情をむき出しにするような中国人はめったにいません。とはいえトラブルにまきこまれないために、戦争の話題や政治的な話題は避けるようにしましょう。
どこの国にも良い人もいれば、悪い人もいます。あまり構えずに、相手を尊重する態度で接すれば、お互いに楽しい時間が過ごせるはずです。中国に限らず、外国に出たら一人ひとりが小さな外交官だという意識を持つことが、旅の成功につながるのではないでしょうか。
更に詳しい説明は「
反日感情 中国旅行の注意点」を一読ください。