中国人の反日感情……ホントのトコロ

天安門

中国の国家権力の象徴・天安門。門中央にかかるのは毛沢東の肖像画

2010年9月7日、尖閣諸島沖で中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突した事件「漁船衝突事件」を契機に、中国では反日感情が高まりをみせています(詳しくは「中国における尖閣諸島問題の実態」)。これまでにも中国では幾度も反日運動が勃発してきました。このページでは、中国の反日感情の実態とその対策について切り込んでいきます。

近年の反日運動

21世紀になってから、反日デモや日本製品のボイコットなど様々な反日運動が起きました。その主なものをみていきましょう。

■「珠海集団買春事件」2003年9月
広東省珠海市で起きた日本人団体旅行客による集団買春事件。大阪市の某会社社員200余人が慰安旅行先の広東省珠海市のホテルで、コンパニオンの中国女性 を集団で買春したとされている。中国のネット上で「国辱的な乱痴気パーティー」とパッシングされたのをきっかけに事件が明るみになり、反日感情が激化し た。

■「西安留学生寸劇事件」2003年10月
西安の西北大学外国語学院の文化祭で、日本人留学生3人と日本人教師の計4人が出演し、男子学生3人がブラジャーを着用しダンスを披露。背中には「中国 日本」と書いてあった。それを「下品だ」、「(我々)民族への冒頭」とした中国人がデモ行動を行なった。

■「サッカー・アジアカップ事件」2004年8月
中国人サポーターの日本チームに対する激しいブーイング、日本人サポーターへのゴミを投げつけるといったスポーツマンシップに反する行為が行なわれた。ま た、決勝戦で日本に敗れた中国のサポーターが、在北京日本公使の乗用車の窓ガラスを割った。さらに、天安門広場では約200人が集まり、日の丸を焼き、スタンドには「歴史を直視し、アジア人民にお詫びし、釣魚島を返せ」と書かれた横断幕が掲げられるといった過激な反日運動が行なわれた。

■「2005年反日デモ」2005年春
日本の安全保障理事会の常任理事国入りの表明、靖国神社問題、教科書問題、尖閣諸島問題などに対する反日デモ。3月下旬に反日署名運動として始まったが、 4月に入って成都、上海、北京などでは日本料理店襲撃、日本人留学生への暴動といった破壊行為をともなう暴動に発展した。と同時に、日本製品へのボイコッ トが行なわれた。

■「2012年尖閣諸島国有化抗議デモ)2012年秋
日本政府の尖閣諸島国有化に抗議するでもが北京、上海をはじめ、広州、福建、南京など各都市で勃発。日本企業や日系スーパーが襲撃したり、大使館前でデモ隊が武装警察隊員と衝突するなど暴徒化した。2012年は日中国交正常化40年、記念祭典として多くの文化イベントが予定されていたが、そのほとんどがやむなく中止となった。

こうして挙げてみると実に様々なことがありました。このすべてをガイドは北京にてリアルタイムで体験したわけですが、特に2005年、2012年の反日デモは大規模なもので、外出を控えたり、中国人の友人と行動を共にしたり、けっこう緊張しました。

反日感情を引き起こす原因としては、「教科書問題」、「尖閣諸島問題」、「日本の首相の靖国神社参拝」、「日本の国連安全保障理事会常任理事国入り」など が挙げられますが、中でも尖閣諸島問題は国の利益がからむ複雑な問題として重要視されいています。尖閣諸島問題については「中国における尖閣諸島問題の実態」で詳しく紹介されているので一読してみてください。さて、次のページは反日に対する対策について説明していきます。