自給率0.05%の食材とは
ゴマやナタネ、大豆、小麦などは、海外からの輸入なしでは無理!が現状です。 |
実際に自給率を計算してみましょう。まず、キュウリ自体は96%が水分といわれるので、カロリーはゼロに近くなり、献立としてのカロリーは、調味料分のみとします。
調味料の配分は、ごま油大さじ1、酢大さじ1、塩小さじ1、砂糖少々です。各調味料のカロリーを袋の表示を見ながら算出してみたところ以下のような数字になりました。
砂糖11.52キロカロリー……100グラム384キロカロリーで使用分3g分、
ごま油は117キロカロリー……100グラム、900キロカロリーで、大さじ1、グラムにすると13グラム程度なので
酢3.6キロカロリー……大さじ1あたり3.6キロカロリー
塩0キロカロリー……塩はほぼ0キロカロリー
計算すると総量132キロカロリーになります。
このうち、ごま油だけが輸入100%、ほかは国産100%使用していますので、ごま油分を除いたカロリーは15キロカロリー。計算してみると
15キロカロリー÷総カロリー132キロカロリー×100=11%
なんと、国産にこだわっているはずなのに、高カロリーのごま油を使ったために中華風キュウリの自給率は11%です。ショックな数字です。
ナゲットの自給率は?
サラダ油も同様で、材料のナタネの自給率0.05%程度です。冷凍チキンナゲットも、ナタネ油が使われていると表記されていますが、これは国産ではありません。チキンナゲット100グラムが246キロカロリーで、脂質が12.5グラム。なので、100gの脂質分のカロリーは30.75キロカロリーで、ナタネ油を引いた国産熱量(カロリー)は、215.25キロカロリーとなります。自給率は、215.25キロカロリー÷246キロカロリー×100=87.5%
鶏肉も小麦も国産であっても、自給率は87.5%となるわけです。
玉子焼きやラタトゥイユも同様に少量の油を使っていますので、それぞれ自給率95%、90%とアバウトに設定して、ガイド家のお弁当の自給率を計算してみました。