ボランティア/ボランティア関連情報

ママさんブラスに学ぶママサークルの作り方(3ページ目)

かつて熱中していた吹奏楽をママになって再開し、結成されたママさんブラスが全国に広がっています。そのネットワークの作り方は「子どもがいても好きなことをしたい!」と思う方にもきっと参考になるはず!

筑波 君枝

執筆者:筑波 君枝

ボランティアガイド

ママになった今だから楽しくできる

演奏の準備
指揮者の奥先生がタクトをもつと、練習の音が止まり、空気がピーンと張りつめます
時間になるとパラパラと人が集まり、それぞれのパートに座り、練習が始まります。指揮者として指導する奥麻稀先生がタクトをもつと、シーンと静まりかえり、演奏が始まります。その顔は、真剣そのものです。

子育てや家事が中心の生活の中で、どうしても練習の時間は限られてしまいます。スタジオで吹く時間は、自分の腕をサビさせないためにも貴重な練習時間。だから短い時間にどれだけ集中できるかが勝負なのです。

奥先生はこういいます。
「学生時代は、練習が厳しく、与えられた課題をこなすだけで精一杯だった人が多かったと思います。今は、練習量が少ないので、技術的にはどうしても落ちていますよね。でも、自分の中に何か音楽への思いが残っているからこそ戻ってきた人たちです。選曲は、子どもが好きな、普段歌っているような曲が中心ですから、自分の生活に密着している分、音楽性は当時より高まっていると思いますよ。」

参加している方もそれを実感しているようで、ある1人の方は
「高校の頃は練習が辛くて大変だったけれど、今は、吹くのが楽しい」
と話していました。

音楽好きの子になってくれるといいなぁ

演奏4
ママたちの演奏が始まるとボクも縦笛で参加です。音楽好きにならないわけがありません!
ママたちが練習している間、お子さんたちはといえば、固まって遊んでいたり、ママのそばで演奏を聞いていたり、背中やベビーカーですやすやとお昼寝中だったり、それぞれのペースで過ごしています。

なかには、写真のようにしっかり自分の席をキープして、縦笛で演奏に加わっている(?)子や、指揮者の先生と並んで一緒に指揮棒をふる真似をしている子もいます。子どもたちは、皆、ママたちの小さな応援団といったところでしょうか。

「楽器には触らない」といったいくつかの約束を決め、またメンバー間でさりげなく目を配りあっているので、事故なども起きず、楽しく遊べているのだそうです。とはいえ、練習時間は午後2時過ぎのお昼寝タイム。飽きちゃったのと眠いのとで、ぐずぐず言い出すお子さんもちらほら。そんなときは「○○ちゃんのママ!」と呼ばれると、演奏中でも楽器をおいて飛んできます。

「私たちの活動を通じて音楽好きの子どもになってくれるといいなぁ」

それが、メンバー皆の願いです。

ママさんブラスをお手本にあなたも始めてみませんか?ママさん○○!
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます