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“日本国憲法”は、なにげにスゴイ!(3ページ目)

5月3日は憲法記念日。1947年に施行されて60年。最近は改憲の動きが活発になっています。でも憲法って簡単に変えてもいいものなの?そもそもどうして変えるの?今年の憲法記念日は憲法のこと、少し考えてみませんか。

筑波 君枝

執筆者:筑波 君枝

ボランティアガイド

憲法を考えるための5冊

憲法に関する本
60年目の今だから、憲法について静かに深く考えてみませんか
改憲の動きの高まりと共に、改憲派や反対派など、憲法を考える本の出版も盛んです。それらの本を手にして、憲法を考えるきっかけとしてみてはいかがでしょうか。ここ1~2年で出版された本の中から5冊を紹介します。

まず、議論となっている憲法第九条の制定をめぐっては、日本国憲法成立の研究を続けている法学者の古関彰一さんの「憲法九条はなぜ制定されたか」(岩波ブックレット)にわかりやすくまとめられています。改憲賛成、反対にかかわらず、読んでおきたい1冊です。

また、憲法を一条ごとに知るべきポイントに絞って解説しているのが「いま知りたい日本国憲法」(東京新聞政治部編 講談社)です。東京新聞・中日新聞の連載「逐条点検・日本国憲法」が単行本化されたもので、こちらも、改憲賛成、反対にかかわらず、憲法を理解する本として適しています。

憲法第九条をもっと知ってもらおうと様々な立場の人が語っているのが「みんなの9条」(マガジン9条編集部/集英社新書)。沖縄戦で10万人の民間人が犠牲となり、まだその傷も癒えていない沖縄県の元知事、大田昌秀さんの「戦争が終わっていないのに、なぜ、次の戦争の用意をするのか」という言葉に胸が詰まります。

同じく憲法第九条に焦点を当てた本として昨年話題となったのが「憲法九条を世界遺産に」(集英社新書)です。爆笑問題の大田光さんと宗教学者の中沢新一さんの異色の対談集で、憲法を全く違う視点で語っている2人の主張がユニークです。

とりあえず、1冊だけというなら、改憲に反対し、憲法第九条を守るために執筆や講演活動する作家の井上ひさしさんの「子どもにつたえる日本国憲法」(講談社)がおすすめです。憲法の前文と第九条を、小学生でもわかりやすいようにと、書かれた次のような文章が、いわさきちひろさんの絵とあいまって心に響いてきます。

「どんなもめごとも  筋道をたどってよく考えて
ことばの力をつくせば  かならずしずまると信じるからである
よく考えぬかれたことばこそ  私たちの本当の力なのだ」


「日本国憲法って、なにげにスゴイかも」そう素直に思えました。

平和憲法ともいわれる日本国憲法。それを変えてしまって本当にいいのでしょうか。施行から60年目となる今だからこそ、日本国憲法を改めて読み、深く思いをめぐらせてみてはいかがでしょうか。

【関連サイト】
日本国憲法は「押し付け」か?……憲法論議が高まる今こそ、押さえておきたい押しつけか否か?をAll About よくわかる政治の辻ガイドがていねいに解説。
国民投票法案・一問一答……国民投票法案っていったいなに?(All About よくわかる政治)
・マガジン9条……憲法第九条を考えるマガジン9条。毎週水曜日更新です。
・チェチェン総合情報……なかなか知る機会の少ないチェチェンの今を知ることができます。

【ガイドから】
・前回記事は「献血すると、お菓子が食べ放題ってホント?」です。最近の献血ルーム事情を探ってきました。
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