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社会起業家ってどんな人?(2ページ目)

最近、注目されている社会起業家。簡単にいうと、社会の課題をビジネス的な手法で解決し、よい社会を作ることをめざす人たちのことです。なぜ、今、社会起業家が注目されているのでしょうか。

筑波 君枝

執筆者:筑波 君枝

ボランティアガイド

ユヌス氏、ボノetc..よい社会を作る人たち

ムハマド・ユヌス氏自伝
マイクロクレジットを考案し「貧困は私たちが生きているうちに解決できる!」と言い切るユヌス氏は社会起業家の星ともいえる存在かも。
実際に社会起業家とカテゴライズされるのはどんな方々になるのでしょうか。

その筆頭には2006年にノーベル平和賞を受賞したバングラデシュの経済学者で、銀行家のムハマド・ユヌス氏があげられます。貧しい人が貧困を解消し自立的に生きるためのシステム、マイクロクレジットの考案者として、平和賞のみならず経済学賞にも匹敵するとまでいわれたことはすでにガイド記事でもお伝えしたとおりです。

また、フェアトレードショップピープル・ツリー代表のサフィア・ミニー氏も社会起業家としての評価が高い方です。バナナやコーヒー、黒糖といった農作物が中心だったフェアトレードにデザイン性の高いファッションを取り入れたことは、画期的でした。2005年には、スイスのシュワブ財団によって「世界で最も傑出した社会起業家」の1人にも選出されています。

アーティストでいえばU2のボノも社会起業家として注目されている存在です。売り上げの1%をエイズ対策基金などに寄付する新ブランド「RED(レッド)」も順調で、iPod nanoなど日本で購入できるものも登場しています。

ほかにも、ザ・ボディショップ創始者のアニタ・ロディック氏、パタゴニア創始者のイヴォン・シュイナード氏など、私たちに馴染みのある企業のオーナーも社会起業家としてよく知られています。一般の企業との違いは、「会社は、よい社会を作るための道具」と捉えている点。そして、そのために営利だけを追求していないという点です。

次ページでは、社会起業家が生まれた背景、そして日本で注目されている理由をご紹介。
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