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パパの出番ですよ!Let’s Beginおやじの会(2ページ目)

小学校などの保護者有志を中心にお父さんが活動するおやじの会を作る動きが活発です。いわば私設PTAのお父さん版といったところですが、いったいどんな活動をしているのでしょうか? そして活動のヒントは?

筑波 君枝

執筆者:筑波 君枝

ボランティアガイド

元祖おやじの会

地域最大のイベントの秋津まつりを盛り上げるために、2005年は地球に見立てた山車を子どもたちとともに手づくりして完成。©秋津コミュニティ
千葉県習志野市の秋津コミュニティは、まちづくりと学校づくり、人づくりは一体であることをコンセプトに、地域の生涯学習の団体で構成されるグループです。「みんなが楽しむまちづくり!」を目指し、地域の中心にある秋津小学校を拠点の1つにしながら、ダイナミックな活動を展開していることで知られています。

もともとは、秋津小学校の在校児童のお父さんたちによる活動がその出発点でした。学校の校庭に飼育小屋を作ったり、古い図書室を改造したり、休日に催しものを行ったりといった活動を行っていた元祖おやじの会とでもいうべき存在なのです。

現在も、授業に地域の人が参加したり、空き教室をコミュニティルームとして借り、生涯学習の場として自主的に運営したりと、小学校との連携を築きながら活動を行っています。

これらの活動の原動力になっているのも、やっぱりお父さんたちなのです。ガイドも以前取材にうかがったことがありますが、その姿が実に楽しそうなのが印象的でした。

お父さんたちが教えてくれるボランティアスピリッツ

秋津小学校校庭にある手づくりビオトープの横に、テーブルとベンチを手づくりするおやじたち。2000年度。©秋津コミュニティ
かつては秋津小学校のPTA会長として活動を引っ張り、現在は秋津コミュニティ顧問として活動する岸裕司さんは、お父さんたちが仕事で培った精神こそが、ボランティア活動に最大に生かされると話します。

「ビジネス社会で生きている男性は、日常的にWIN &WIN(応分の利益)という考え方をします。相手も自分も勝つ。地域にもメリットがあるけれど、自分たちにもメリットがないといやだよと考えるんです。両方に利益があるからこそ活動に幅が生まれますし、長続きもするのです。」

ガイドもこの意見に納得です。「相手のためになり、かつ自分のためにもなる活動」でないと、楽しいとは思えませんし、長続きもできません。ボランティアとはそういった「精神的な報酬」を得る活動でもあると思うのです。

秋津コミュニティの活動はまさにそう。仕事で培った知識やスキルを活用しながら活動をすることで地域は活気づき、家と会社の往復になりがちなお父さんたちには、「まちの一員である」という市民意識と地域の居場所が生まれました。また、学校を活動拠点の1つとしていることで、学級崩壊やいじめも起こりにくくなるという学校側もメリットがあります。何より一連の活動を通じて、地域社会と学校との連携が築かれ、子どもたちが安心してのびのび育つことができる環境が作られてもいます。

地域に貢献する社会的な意義と、自分が楽しいから参加する自主性、その結果、ますます活発に活動したくなってしまうのです。秋津コミュニティの活動は、参加する1人ひとりに利益のある、まさにWIN&WINのスピリッツに支えられたボランティア。それは、おやじの会の目指す1つの形であるようにも思います。

次ページではお父さんが地域で活動を展開するヒントを考えてみましょう。
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