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ボランティア基本の“き”VOL.4 ボランティアの“困ったちゃん”ってどんな人?(3ページ目)

「困っているときはお互いさま」がボランティアスピリットの基本の“き”。でも、ときどきいるんです。 “困ったちゃんだな……”って思われちゃうボランティアが。さて、それはいったいどんな人なのでしょうか?

筑波 君枝

執筆者:筑波 君枝

ボランティアガイド

ボランティアには「待ち」の姿勢も大切

どこまで待つか、どこから手を貸すかを考えながら動くことも大切。
4の「頼まれた仕事はテキパキとこなさなければならない」が、なぜ困ったちゃんになるのか、不思議に思う方もいるかもしれないですね。これは活動の種類によっても変わってきますので、必ずしも困ったちゃんとはいえない面もあります。たとえば事務作業などは、テキパキ効率よくこなしてくれるボランティアは大変喜ばれます。

でも、障害をもつ人のケアや、高齢者の介護などでは効率の良さが必ずしも最優先されるわけではありません。誰かが「してあげる」よりも「自分でできる」を待ったり、一見無駄に思えるおしゃべりにつきあったりといったことを大切にしなければならない場合もあるのです。逆にボランティアが、何でもテキパキと進めてしまうことで、残っている身体の機能を使う機会を失うことにもなりかねません。

ボランティアには、相手のペースに合わせて「待ちの姿勢」が必要な場面がたくさんあるといっていいでしょう。この点が、収益が最優先とされる企業の“仕事”との最大の違いといえます。

強い意志はOK! でも傲慢さにつながるとNG!

活動をスムーズに進めるためには、チームワークも重視したい。
5の「自分がこの活動を引っ張っていく! と強い意志を持って取り組んでいる」は、どこが困ったちゃんだと思いますか? この意欲はすばらしいものですよね。でも、思いが強すぎて周囲が見えなくなったり、誰の言葉にも耳を傾けずに1人よがりになってしまっては、やっぱり困ったちゃん。

こんな傲慢な人が「私がこの活動を引っ張っていく」といっても、他の人は誰もついていきません。参加する人同士が歩調を合わせ、協力し合わないと、活動をスムーズに進めることが難しくなってしまいます。

また「やってやる!」という気持ちが先走ると、活動にのめり込み過ぎてしまうことも起こりがちです。うまく進んでいるうちはいいのですが、何でも自分で抱え込みパンク状態になって、あげくの果てに「燃え尽き症候群」に陥るなんてこともよくあるんですよ。自分が無理だと思ったら、他のボランティアに「助けて」といえることも活動を長く続ける秘訣といえます。

いかがでした。ボランティアの困ったちゃんの特徴がおわかりいただけましたか。活動に参加する際の参考にしてくださいね。

【関連サイト】
・関連記事 ボランティア基本の“き”VOL.1 ボランティアを知ろう……ボランティアをしたいあなたに知っておいてほしい基礎知識。
・関連記事 ボランティア基本の“き”VOL.2ボランティア適性診断……どんな活動が向いているか、遊び感覚でチャレンジ!
・関連記事 ボランティア基本の“き”VOL.3ボランティアを体験しよう!……ボランティア入門講座についてのご紹介。
・関連リンク集 ボランティア基本の“き”……ボランティアの基礎知識を得られるサイト集。
・関連リンク集 ボランティア最新情報……今すぐ何かしたい! あなたにお役立ち。
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