ボランティア/ボランティア関連情報

ガイドおすすめ!3つのシニアボランティア(2ページ目)

シニア世代が活動しやすいボランティア活動にはどのようなものがあるのでしょう。どんな場所でシニアパワーが求められているのでしょうか。ガイドオススメのシニアボランティアをご紹介します。

筑波 君枝

執筆者:筑波 君枝

ボランティアガイド

ボランティアが地域を守る! ボランティアで地域を作る!

小学生への登下校指導をする浜町メンズクラブのメンバー。子どもたち1人、1人と顔なじみになることも安心して暮らせる街作りには大切。
空き巣、ひったくりや自動車盗難、振り込め詐欺、子どもの安全が脅かされる事件など、暮らしの安全や安心を揺り動かす事件が頻発しています。こういった社会状況を背景に、“わがまちを守るのは私たち”という意識が高まり、住民が主体となる防犯ボランティアが日本全国に広がっています。

芦屋市の中心に位置する浜町に住む男性たちのグループ浜町メンズクラブもそのひとつです。お屋敷町のイメージが強い芦屋市ですが、ひったくりなどの犯罪や、ゴミの不法投棄などマナーの低下が目立っているのは、他の地域と変わりませんでした。そこで、地域に住む男性たちが中心となり、定期的な夜間パトロールや、小学生への登校指導、あいさつ運動、犯罪や交通事故に関するニュースを無料配信する「浜町安全ニュース」の発行などを行っています。

現在は、リタイアした男性たちを中心に42名のメンバーが活動に参加中です。芦屋警察署のシンボルであるミミズクをあしらったオレンジ色のジャケットを着て、活動する姿は地域でもすっかりおなじみとなりました。設立後、浜町の犯罪は、4分の1に減少したそうです。浜町メンズクラブのサイトには、この経験を生かし、自治防犯活動設立のノウハウも紹介されています。

男性パワーの出番です! 地域がその力を待っています!

今、シニアボランティアの力を最も必要としている場所、それは地域です。本格的な少子高齢化社会が到来し、地域社会のあり方が改めて問われている今だからこそ、豊富な経験を持った男性たちの力が求められています。地域ボランティアといっても、その活動はさまざまです。でも共通しているのは、地域の人と共に活動し、交流を深めることで、地域を福祉や文化の情報拠点とし、住民の手で特色のある街作りをする活動へと発展させられる点です。

・ふれあいボランティア……東京地検元検事の堀田力さんが理事長を務めるさわやか福祉財団が提唱する人と人とのふれあいを基本に、地域で行われているボランティア活動の総称です。全国の団体へのリンク集も充実しています。

・アダプトプログラム……市民と行政とで進める新しい「まち美化プログラム」です。アダプト(ADOPT)とは英語で「~を養子にする」の意味。一定期間の公園、一般道路、駅前、商店街、河川敷、海浜などの公共の場所を養子にみたて、市民が里親となってボランティアで清掃や緑化活動を行い、行政が支援するという活動です。食品容器環境美化協会のサイトに詳しく紹介されています。

・地域活性化をシニアから……茨城県ひたちなか市でシニア世代が中心となって地域活性化を行う、なかなかワークのサイト。

次ページでは、自分たちでボランティアグループを立ち上げ、さまざまな活動を行う男性たちが登場します
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