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入試直前 国立小入試は私立とどう違う?

私立小学校入試が終わると、国立大学附属小学校入試がやってきます。私立小入試との違いを知って入試に臨みましょう。

高橋 公英

執筆者:高橋 公英

学習・受験ガイド

入試風景
いよいと国立小入試が始まります。私立小との違い、把握していますか?
私立小学校の入試のピークも過ぎました。国立の附属小への併願する方、あるいは第一志望の方も多いでしょう。実は国立小には独特の注意事項があるのです。それをご存じなく慌てられる方が多いので、私立小の入試と国立小の入試の違いについて知っておきましょう。

国立はお役所(?)と思え

独立学校法人へ移行したとはいえ、国立大学とその附属小学校はいろいろな意味で「お役所らしさ」があります。それは募集要項ひとつ取ってみてもおわかりでしょう。これはおそらく東京も地方も国立附属であれば同じ傾向のはずです。

説明に使われている用語が堅苦しく、親切でわかりやすいとは言い難い表現が使われています。時々、何度か読み返さないと意味が理解できない部分があったりします。これは国立大学からの伝統?なのではないかとさえ感じます。

ですから、とにかく手続きにのっとってきちんとこなして行くということが、親にもまず求められます。持ち物や提出物も厳格に決まりを守るつもりでいて下さい。私立小学校のような親切さは期待できません。例えば受験票がなければ考査はアウトというより、書類の不備は一切認められないとお考え下さい。

特徴としては概して手続きの時間が短いことです。願書配布に始まり、出願や日程表の配布など、限られた時間しかありません。指定日時を逃したらどうしようもないのです。これは入学後に「学校への提出物が遅れるような親は要らない」と言っているのと同じです。

また何度も学校へ足を運ばなくてはなりません。IT時代の現代で時代錯誤で保護者の負担を考えないやり方だと、かつては私も思いました。しかし、今はこれも入学後も何かと学校へ足を運ぶのだから、入学前にそれができないなら入学資格がないという学校の意思表示だと考えています。

入試以前に手続き不備で失敗しないように、

「出願→日程表配布→抽選→2次手続き→考査→発表→入学手続き」

などのステップに添って、「準備する物」「注意事項」などを表にまとめておきましょう。

ステップ 出願 1次抽選 2次手続き 考査 発表 入学手続き
日程 ○月○日 ○月△日 ○月□日 □月○日 □月△日 □月□日
準備する物 願書、受験票、写真2枚、1次検定料払込証、健康調査書、スリッパ 受験票、スリッパ、筆記用具、印鑑 受験票、2次検定料払込証、住民票… 受験票、上履き… 受験票 受験票、必要書類…

受験票の受け付け印をスタンプラリーだと思って、最後の印(合格を意味する)を集めることを楽しみに入試に臨んでください。

募集要項を熟読せよ

例えば考査の持ち物に「上履き(無記名)」とあったら、幼稚園等で使っている上履きに記入済み氏名をテープ等で隠すか、無地の靴を用意します。新品だと動きにくいおそれもあるので、事前に購入し慣らしが必要です。このような細心の注意が必要です。

抽選に通ってから慌てて「写真を用意しなくちゃ」という人がいますが、写真館に依頼する場合に即日というのは難しいので、事前に用意するのが普通でしょう。

入手に時間がかかるようなものは、必ず募集要項に書かれています。途中のステップですぐに用意ができるようなものは、後述する資料に書かれていますので、とにかく配布物をきっちり読むことを心がけましょう。

次ページは「次のステップは通過してから配られる書類を見よ」です。
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