倍率が低くても、よい小学校はある
小学校受験で倍率が低い学校一覧
しかしながら、有名ブランド校は掛け持ち受験の機会も限られ、受験生(というよりも保護者)が必死になって入試に臨むため、慶應幼稚舎のように男子9倍、女子13倍といった非常に高い応募倍率(名目)になります。
学校名 | 倍率 |
---|---|
慶應幼稚舎※ | 9倍(男子) 13倍(女子) |
早実初等部 | 10倍(男女) |
成蹊 | 6.5倍(男子) 5.6倍(女子) |
暁星 | 4倍 |
立教女学院 | 6倍 |
東洋英和 | 11倍 |
このように10倍前後からそれを超える応募倍率となっています。こういった学校しか受験しないというのが、いかにリスクが高いかというのがお分かりいただけるでしょう。
これらの学校には「家族や親族揃って出身者なので、他の学校は考えられない」という家庭が多く受験することも確かです。
一方、「小学校受験の準備で幼児教室に通ったり、毎日家庭でペーパーに取り組んだからには、有名校でなくても私立小学校に入れたい」「地元の公立小学校には不安がある」「しっかり勉強をさせてくれ、安心して通える私学に行かせたい」というニーズもあるでしょう。
倍率2倍までの私立小学校はここ
そこで「入りやすい」という視点で小学校を選んでみました。以下に挙げるのは名目の応募倍率が2倍程度までの学校です。理論上はこれらの学校を2校受験できれば、1校の合格を得られることになります。
共学:
- 国本小学校
- 和光小学校
- 武蔵野東小学校
- 明星学園小学校
- むさしの学園小学校
- 啓明学園初等学校
- 自由学園初等部
- 帝京大学小学校
- 捜真小学校
- 関東学院小学校
- 湘南学園小学校
- 日本大学藤沢小学校
- 清泉小学校
- 鎌倉女子大学初等部
- 相模女子大学小学部
- 日出学園小学校
- 成田高等学校付属小学校
- 開智小学校(総合部)
女子校
- 湘南白百合学園小学校
- 国府台女子学院小学部
- 星野学園小学校
以前は「○○小学校なら公立と変わらないんじゃない。」とささやかれていた学校が、ゆとり教育の開始を機にゆとり路線を取らずに学習内容を維持して児童の学力が上がっている例もあります。したがって学力低下が心配という受験生の受け皿として考慮に値する学校となってきているのです。
また、公立小学校では「小1プロブレム」という、一斉授業に馴染めない児童が多く、学級運営に苦労している先生が多いことが問題になっています。私立小学校は入試という選抜を受けているのでそうした問題が起こりにくいことも、保護者の信頼を得ている理由でしょう。
もちろん志望校選択に当たっては学校説明会や公開授業に足を運び、ハード(施設)・ソフト(カリキュラム、先生、教育理念など)両面から、しっかり教育内容をチェックすることは必要不可欠なことは言うまでもありません。
なお、関西圏では国立大学附属小学校の人気が高く、私立小学校は首都圏ほど倍率にはならないので、関西大学や立命館などの有名大学附属を狙うこともできるでしょう。
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