例えば1月校で1校、2月校で1校合格し、それが第二志望以下だった場合に合わせて約70万支払ったとします。その後国立大学附属中に進学した場合、返還がなければまるまる70万円捨てることになります。他の私学に進学した場合はこれに加えてその学校の初年度納付金を支払うので、その年の経済的負担はかなりのものとなります。
東京都生活局の15年度のデータによると初年度納付金の平均約87万円ですから倍額近い160万円弱の教育資金が必要です。そこで入学時納付金の一部または全額返還する学校を探してみました。
検索サイトで入学時納付金に関連するキーワードで検索して見つけた学校をリストアップします。十分に網羅できているとは限りませんが、例として見て頂ければと思います。神奈川県の学校が多いのは、検索結果に多く含まれていたことによるものです。
全額返還してくれる学校が出てきていることは、受験生にとって嬉しい動きです。受験生に有利な施策を打ち出す学校は他の面でも期待が持てるわけで、ゆくゆくは志願者増につながると思います。
その点では下表の神奈川学園の3/31まで全額返還という姿勢には拍手を送りたいものです。補欠繰り上がり合格を考慮しても3月末でしたら十分余裕があります。
さらに、入学手続き自体を私立学校の入試が終わる頃まで待つという学校も増えていますので注目です。例えば埼玉県の西武文理のように2/13まで延納手続きなしで待つ学校もあります。
これから出願なさる方、来年度以降の受験の方は募集要項をもう一度ご覧になって志望校が、これらの制度を取り入れていないか確認なさって下さい。
中学名 | 入学手続き時納付金 | 入学金を返還 | 施設関連費返還 | 備考 |
---|---|---|---|---|
聖園女学院 | 400000 | 200000 | 200000 | 2/10まで |
神奈川学園 | 380000 | 210000 | 170000 | 3/31まで |
開明中学(大阪) | 358600 | 190000 | 168600 | 2/10まで |
富士見丘 | 350000 | 150000 | 200000 | 2/27まで |
鎌倉女学院 | 340000 | 340000 | - | 2/20まで |
逗子開成 | 532000 | 返還せず | 282000 | 2/20まで |
暁(三重) | 295000 | 返還せず | 250000 | |
開成 | 500000 | 返還せず | 200000 | |
横浜英和 | 400000 | 返還せず | 150000 | 2/10まで |
桐朋 | 402300 | 返還せず | 132300 | |
慶応普通部 | 470000 | 返還せず | 130000 |
データはあくまでも参考です。入学手続きに際しては各学校の募集要項をご覧になって下さるようお願いします。
■H15都内私立中学校学費調査