英語/英語学習アーカイブ

もしも外国人の彼氏ができたら(2ページ目)

英会話の上達に欠かせないのはモチベーション、もし外国人の彼氏ができたら、その国の言葉を単に話せるようになるかもしれない。そう思いますか? さあ、果たしてそうでしょうか?

執筆者:川本 佐奈恵

彼氏はアメリカ人、でも、英語力が伸びたのは彼のせいではない

私の彼氏は外国人
英語を話すことを恐れないで積極的に自分を英語環境の中に追いやる
日本人のミキちゃんは、自分の英語があまり得意でない頃、アメリカ人のテリーと知り合いました。音楽が好きで趣味が似通っていたために意気投合、仲良くなって一緒にコンサートに出掛けたり、飲みに出掛けたり、家でパーティーを開いたりして楽しみました。

やがて、テリーはミキちゃんの大事な恋人となりましたが、さて、意思の疎通はどうしたのでしょうか?

ミキちゃんは一生懸命英語を勉強したというわけではありません。ミキちゃんはもともと勉強が嫌いなのです。テリーは一生懸命日本語を勉強しました。そうやって歩み寄ったのです。

う~ん、ここでも彼の日本語のほうが上達してミキちゃんの英語はそこそこでストップしてしまったのでしょうか?

いいえ、ミキちゃんは、どうしたかと、彼を通じて知り合った仲間(ネイティブイングリッシュスピーカーたち)との時間を増やしたのです。女友達とは買い物に出かけ、一緒にコンサートに行き、旅行もしました。周りにいるのが全員外国人で日本人はミキちゃんだけということも多々ありました。


英語はわからなくて当たり前! 開き直りもひとつのポイント

私の彼氏は外国人
付き合って3年後にプロポーズを受けた、でも英語力を伸ばしてくれたのは彼ではなかった
もちろん、ミキちゃんは彼女たちが何を話しているのかはわかりませんでしたが、ミキちゃんのすごいところは、「英語がわからない自分」 を恥ずかしいとも思わなかったし、悲観もしなかったのです。私に英語がわからないのは当然と割り切って、ただ単に彼女たちと一緒にいることを楽しみました。

そうこうしていくうちに、ミキちゃんは、あることに気が付きます。

彼らが話していることはチンプンカンプンだけれど、自分が何かを伝えたいと思ったとき、彼らはよく聞いてくれるし、ミキちゃんが言わんとしていることをわかってくれます。ミキちゃんは、これでいいんだ! と思うようになります。

カッコをつけることもなく、自然体で彼ら、彼女らと一緒に行動できる自分自身をミキちゃんは好きになっていきました。彼との仲もとても良く、ついに、彼と知り合って3年後、ミキちゃんは彼からプロポーズを受けました。


英語力を伸ばす鍵はやっぱり自分が握っているのだ

私の彼氏は外国人
英語力を伸ばすか伸ばさないかは彼氏には関係ない。本人がどうしたかだ!
さて、ここで、英語学習というポイントに目を戻してみると、ミキちゃんの英語力を伸ばしてくれたのは、「彼」 ではありませんでした。彼の存在は確かに大きなモチベーションにはなりました。でも、英語を彼から教わったとか、個人教授になってもらったとかいう感覚はちっともありません。

ミキちゃんの英語上達の秘訣は、自らを認め、英語がわからない自分に開き直り、ネイティブイングリッシュスピーカーたちを理解し、心から手を差し伸べたその態度そのものでした。

ここに学ぶものがありますね。やはり、誰かに英語力を伸ばしてもらおうと思うのではなく、自らが英語の海の中に身を投げ出す、その姿勢が英語力を伸ばす一番の方法なのですね。

さて、もうひとつ、外国人の彼氏ができた恵子さんの例をご紹介しましょう。 次のページへ
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