会社を辞めてアイスランドへ 自分をリセットしたかった
森脇:2回目は3年半の社会人生活を辞めてすぐの夏(2003年)、アイスランドに行きました。1度目のワークキャンプが大変で辛いこともあったにもかかわらず、私の中で、また何かがざわめき始めたのです。再び行く決心をするまでには、いろいろと考え悩みはしましたが、結局、何かが私を突き動かしました。学生の頃と違い、社会人として数年働いた今、違った世の中の見方、別のアプローチの仕方ができるのではないかと思い、参加の決心をします。3年半テレビ番組制作に関わる仕事をし、時間と情報に追われる生活をしていたので、全く何もないところで頭をリセットしたい!という想いから日本を発ちました。
人生に影響を与えるワークキャンプ
森脇:この決断は私にとってとても大きな影響を与えてくれました。仕事はフィヨルド海岸の清掃と、公園の整備。参加者の出身国はアメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、スイス、フランス、スペイン、アイスランド、コロンビアなど。年齢は 18歳から 48歳までの 23人でした。日本人は前回と同様、私ひとりでした。ワークキャンプの参加は 2回目だったこともあり、少し慣れていたことと、参加者のチームワークがよく、とても良い体験ができました。地元の人との交流もありましたし、皆でレンタカーを借りて観光に行ったり、山登りをしたりしました。仕事に関しても、草だらけの荒地が公園になった時にはものすごい達成感と喜びが私の中にあふれかえり、国際ワークキャンプに参加して本当によかったと思いました。
ワークキャンプ期間中、アイスランドの小さなその町には日本人は私しか住んでいなかったと思います。でも、寂しさはちっとも感じず、毎日が楽しく、そして目的だった頭のリフレッシュを完璧にして帰国したのでした。
ワークキャンプは日本国内でも体験できる、英語で海外の人たちと交流
去年は韓国、トルコ、スコットランド、フランス、スロベニア、ドイツから
の参加者が集まりました。国内のワークキャンプでも公用語は英語、英語で生活をしないとならなくなります。国際ワークキャンプのもうひとつの醍醐味は、海外の友だちがたくさんできるということです。
数週間一緒に生活をすれば自然に仲良くなります。また、ワークキャンプ中に知り合った人の家に泊まりながら旅をする人もいます。メールやクリスマスカードなど、その後、ずっと親しくお付き合いすることもできます。
新潟県佐渡市での国際ワークキャンプに参加した妹は、知り合った韓国人と親友になり、彼女がソウルに帰った今でもよく連絡を取り合っています。一緒に楽しいことも辛いことも経験しているので、その分親近感を感じるようになるのでしょうね。
ガイド:ワークキャンプから得たことは何でしょう?
どんなことにも適応できる能力を養えた
森脇:これらの経験から得たものは、どんな状況でも適応できる能力だと思います。自分から何かをしないと置いていかれてしまいますし、自分から下手な英語でも話しかけないと、生きていけない!積極的に色々なことに関わる力がつくと思います。今後は、その適応能力をフル活用して、仕事など様々なことに積極的にチャレンジし、私らしい、納得のいく人生を送りたいと思っています。<編集後記>
とても活動的な森脇陽子さんは、ご自身の ホームページ と ブログ をお持ちです。
ひとりで国際ボランティアプログラムに参加し、自分自身を高めていくその姿には感動すらおぼえます。森脇さんのように考え、日本を離れ、海外で活躍し、その力をまた日本の地で活かす若者もたくさんいることでしょう。そんな若者たちに、夢と希望を与え続ける日本であって欲しいと願います。
【関連リンク】
森脇さんが参加したプログラム ⇒ NPO法人 NICE
語学を活かせる仕事
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