英語/英語学習アーカイブ

外国人の目から見た日本の英語 (1) 日本、韓国、中国の英語事情(2ページ目)

児童英語講師指導者として有名なアリーダ・クラウスさんとオーストラリアの大学で留学生を対象に英語を教えているアマンダ・エバラントさんのお二人に日本人の英語を語ってもらいました。

執筆者:川本 佐奈恵

Amanda Everaertアマンダ・エバラント (Amanda Everaert) さんは日本の大学で英語を9年半教えたあと、自分の国、オーストラリアへ帰国し、今では、大学で留学生を対象に英語の指導をしています。アマンダさんは、日本にいるとき、英語の授業にドラマを取り入れ、学生を俳優や女優にしたて、英語を話す恥ずかしさを取り払うという訓練をすすめてきました。とても人気のある講師でした。今回は日本を訪問中にお話を伺うことができました。


むやみに英語の練習台として使わないで!

日本人の英語学習者はとても熱心で大好きです。だから、9年半という長い期間日本で過ごしてきました。でも、ひとつだけ気になることがあります。電車の中や街を歩いているとき、英語を学んでいる人によく話しかけられたました。多くの場合、私たちを英語の練習台にしようとしているように思えたわ。

―― そういう風に近づいてこられるのは嫌だった?

ええ、とっても嫌だったわ。特に仕事を終えて疲れて帰るときなんて、「お願いだからそっとしておいて」という感じです。

―― アリーダさんも同じようなこと経験しましたか?

今は電車で通勤しなくなったので、そうでもないんだけど、よくありましたよ。「英語の練習がしたいんです。ちょっと話していいですか?」なんて言って近づいて来る人がいるけれど、実際にその人たちって、自分が話すんじゃなくて、私たちがエンターテインしてくれるのを期待しているんじゃないかな?

自然なアプローチで話しかけられる分には全く問題ありません。例えば、本を読んでいたとしたら、「あ、その本、私も読んだことがあります。何章がおもしろかったですよ。」なんて話しかければ会話がはずんでかえって楽しいかもしれません。

ただ単に英語を話したい目的だけで近寄ってこられるのはちょっとね、と声をそろえる二人でした。


英語学習者のマナー

英語学習者の皆さん、英語が少し話せるようになると、やみくもに外国の人と話をしてみたい人っていませんか?

駅で迷っている人を手伝ってあげたり、外国からの観光客に話しかけるぶんには、さほど問題がないのでしょうが、ここ日本で暮らしているネイティブイングリシュスピーカーに、ただ単に英語が話したいという目的で近づくのはマナー違反のようです。相手の立場も考え、ちょっと気をつけましょうか。


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