Interviewee
堂坂 文彦さん

  • 私立淑徳与野高等学校 英語教諭
    英語科および英語プロジェクト主任
  • 1995年 英国 Cheltenham Collegeにて教鞭をとる
  • TEFL courseを終了後、JALT会員、JII会員
  • 最近では、街で外国からいらした人たちを見ることが多くなりました。都心部の学校だけでなく、地方の学校でも AET (Assistant English Teacher) と一緒に授業を進めるようになりました。さぁ、日本の英語教育は変わっているのでしょうか?

    埼玉県にある有名私立進学校、淑徳与野高等学校 の現役英語教師にお話をうかがってみました。

    ―― 堂坂先生は、長く英語を教えていらっしゃいますが、今の日本の英語教育の問題点、あるいは、逆に、良い部分って何だと思いますか?

    受験英語がネック

    まず、日本の英語教育の問題点ですが、恐らく10年前の英語教育と現在の英語教育が極端に変わっていないことだと思います。実践的な英語が重要だという声が高いにもかかわらず、いまだに、受験英語が優先さる現状にあります。

    入試英語が実践重視型の英語とリンクしていれば良いのですが、中心はリーディング、ライティング、文法力を測る問題となり、スピーキング、 リスニング力をはかる問題はその次になっています。


    英語講師は授業の中で、好きなテキストを選ぶことができない

    また文部科学省の規制が強く、必ず検定教科書を使わなくてならないのが現状です。教科書会社は同じ作成規定(ページ数、単語数など)のもとで教科書を作成しています。

    これは自由競争の原理に反し、教科書の質の向上を妨げているように思います。


    ―― ネイティブの先生方から、学校で使われている教科書はたいくつだ、というような声も聞きますがどうなんでしょう?

    日本の検定教科書、特に中学校のものは実際の生活に基づいたものではない場合が多く見受けられます。例えば "Hi , Emi. This is a book." "Yes, Ken. It is a book." と言うような文を見ることがあります。これは現実の世界で起こりえる会話でしょうか?だれが見ても本は明らかに本だと分かるのではないでしょうか?


    自然な即使える英語をもっと

    即使える英語、すなわち実社会でネイティブスピーカーが使うような表現をもっと取り入れなければならないのです。日本の英語教育はどうしても文法中心、書き言葉中心となるので、ネイティブたちからすると、自然な英語ではなく、堅苦しいぎこちない英語に聞こえるのかもしれませんね。

    実践英語への切り替えをスローガンにしている割には、まだまだ、現実が追いついていないのが現状です。

    しかし、日本の英語教育、悪いところばかりではありませんよ。こんな利点があるって知っていました?⇒⇒⇒