数々の問題点クリアか!?
問題もいくつかささやかれています。1)音漏れ |
ひとりひとりICプレーヤーをスタートさせる時間にズレが生じるので、自分が回答用紙に記入している最中、つまり音声の切れ目に、他の人が聴いている音が聞こえ、気が散る。電車の中で、隣にいる人が聞いているウォークマンの音が漏れて聞こえてくるのと同じ感覚でしょうか。しかし、これは、他の受験生の咳払いや、試験官の歩く靴音と同じように考えなければならないのかもしれません。
2)故障や不良品対する不安は? |
少子化で受験生が減っているとはいえ、50万人以上が一斉に受験するセンター試験。途中で故障したり、不良品が混じってしまうようなことはないのでしょうか?
受験生は試験開始前に動作確認、音量調整ができます。また製造段階での事前チェックと、二重にチェックすることによって動作不良がでないように準備する。
また、万が一途中で故障が生じた際には、別室で新たな形式で再度受験できるように検討中。
3)使い終わった後は? |
一台約 2,000円のコストがかかるといわれているこの ICプレーヤー。使い終わった後の処分はどうするのでしょうか?
基本的には使い捨て。ただし、使用後に回収してリサイクルに回す、あるいは、受験者が希望すれば自宅に持ち帰り、再度問題文を聞き直すことができるようにする案も検討中だったようですが、どう結論が出たのかはわかりません。
いずれにしても、新しいことが導入されるときや、新旧の境目では多少の混乱が予想されるのはいつものことです。2006年度センター試験実施要項が発表されるのは、2005年の6月。期待して待ちましょう。聴覚に障害を持つ受験生への対応は、リスニングテストの代わりとなるテストを用意するなど、きちんと考えられているようですよ。
受験生にとって明るい春が来ることを望んでいます。頑張れ!受験生!!
・ 大学入試センター試験 ・ 旺文社 大学進学INFORMATION ・毎日新聞 2004年9月26日付け記事 センター試験:リスニング試行テストを実施 |
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