英語/英語学習アーカイブ

日本と韓国で英語教育に携わったネイティブ講師の声 日本と韓国、英語教育の相違点(2ページ目)

【取材記事】韓国で英語の講師を2年間務めたあと、日本にやってきたドワイト・アシュトンさん。韓国と日本の英語教育の違いを語ってくれました。学習者に向けてのアドバイスもいただきましたよ。

執筆者:川本 佐奈恵

日本が大好きだと語るドワイトさん
―― 日本へ来るきっかけはどんなことだったのでしょう?

新しい国に行ってみたかった

まず、日本には、たくさんの友人がいました。それに、休暇を利用して2度ほど来たこともあったのです。実は、韓国より日本のほうが好きです。街は清潔ですし、人々はフレンドリーです。

それに、2年間の韓国での生活に、いささか退屈してきていました。新しい国に行ってみたくなったのです。英語を教えるこということが本当に好きなので、日本で職を探したのです。


―― 韓国では、大人も教えていましたよね。日本人と韓国人とでは、英語を学ぶ姿勢に何か違いはあるでしょうか?

日本人は実際に英語を使いたがっています

韓国では、多くの社会人も教えてきましたが、彼らは、履歴書の見栄えをよくし、良い仕事を得るために英語を学んでいましたね。彼らの目標は、英語を流暢に話すというよりも、あくまでも試験でいい成績を取ることでした。

そこへいくと日本では、多くの人が英語を実際に使うために習っています。海外旅行に行くためであったり、英語圏の友達を作るためであったり、あるいは職場で実際に英語を使わなければいけない立場にいたり、学習意欲の動機となっているのは、もっと自然なところから沸き起こっているように思います。英語に対して興味をもち、態度も前向きです。


―― 英語学習者に向けて何かアドバイスをいただけませんか?

練習が一番です

練習すればするほど
英語は上達します
もしネイティブスピーカーがいたら、友達になれるといいですね。練習すればするほど上手になります。僕がここでいう練習とは、「実際に会話をする」ということです。

僕は仕事上、生徒たちがすでにテキストで習ってきた英語を実際に口から出したり、使うことに焦点を当てています。とにかく練習することが一番です。練習を重ねることによって、自信もついてきますし、学習したことがよりいっそう定着します。


英語の本を読む

英語の本を読むことも英語を上達させるいい手段になります。もし、真剣に英語を学びたいのであれば英文学に手を出してみるのもいいですね。最初は難しいかもしれませんが、読めば読むほどやさしくなっていくはずです。新しい文法事項を学んだり語彙を増やすことができますし、いろいろ違った言い回しを習うこともできます。たいへんですが、おもしろいですよ。楽しくて、おもしろい方法で英語を学ぶといいですね。


映画を字幕なしで見る

ネイティブと会話をする次に良い方法が、映画を字幕なし見ことです。リスニングのスキルを研ぎ澄まさなければならないし、新しい単語やスラングを映画から仕入れることができます。 100% 理解できないかもしれませんが、文法や単語を興味のあるものから学ぶと意味を理解しやすいですし、記憶に残りやすいです。将来、実際にそのフレーズを使うときに役立ちます。


100% わかる必要はありません

何も100% 完璧にわかろうとする必要はありません。ネイティブスピーカー同士でさえ、いつも100% わかっているわけではありません。誰かの言うことを完璧に理解するのは不可能なことです。なぜなら、(A) どの言語であれ、完璧に話す人なんていない。(B) 地域によって表現方法や使っているフレーズに違いがあります。世界の英語は膨大だということです。

僕はネイティブ イングリッシュピーカーですが、たとえ、親友と話しているときでさえ、7, 8 割しかわかっていません。 会話というのは、完璧な英語を話すことではありません。間違いや勘違いを恐れる必要はちっともないんですよ。今まで学んできたこと、これまで身に付けてきたことをを誇りに思い、楽しんで学んでいけばいいのです。

(このインタビュー記事を英語で読みたい方は、こちら へどうぞ)


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