会社を退職した後、年金を受け取り始めたとしても、現役時代の6~7割の収入となる人が多いのではないでしょうか。そのような状況下で今までどおりの生活を続けていると、貧乏に向かってまっしぐらになるかもしれません。今回は、会社を退職したら意識的に減らしたい支出をご紹介します。

貧乏に歯止めがかからなくなる支出1:自動車関連の費用
自動車を持っていると、ローンの返済のほか、駐車場代、自動車保険料、自動車税、車検代、メンテナンス費用、ガソリン代といった維持費もかかります。
使用頻度が少ないにもかかわらず、複数台所有しているのであれば、無駄なコストが発生し続けることになります。まずは、1台に絞るようにしましょう。その際、低燃費のコンパクトカー、もしくは軽自動車などのランニングコストが抑えられる車を残すようにしましょう。
貧乏に歯止めがかからなくなる支出2:医療費
年齢を重ねるほど通院や入院の機会は増え、医療費は家計の中でも無視できない支出になっていきます。
厚生労働省「令和5年度 国民医療費の概況」によると、1人あたりの年間国民医療費は次のように、年齢とともに大きく増加しています。
・65歳未満:約22万円
・65歳以上:約80万円
・75歳以上:約95万円
75歳以上の医療費は65歳未満の約4.3倍に達しており、後期高齢期に入ると負担が急増する実態がうかがえます。高血圧や糖尿病などの慢性疾患による定期的な通院や服薬に加え、心疾患や骨折などで入院治療が必要になるリスクが高まることも背景にあります。
また、同調査による医療費の内訳は以下の通りです。
・入院医療費:約37.1%
・入院外(外来・通院)医療費:約34.7%
・薬局調剤医療費(薬代):約17.6%
入院や手術といった大きな出費だけでなく、外来・通院費と薬代を合わせた「日々の継続的な支出」が全体の半分以上(52.3%)を占めています。医療費は一度きりではなく、長期間にわたって家計をじわじわと圧迫しやすい支出といえます。
将来の医療費負担を少しでも抑えるためには、自治体の健康診断などを活用して自分の健康状態を定期的に確認することが大切です。また、ウォーキングやストレッチなどの適度な運動を続け、筋力や心肺機能を維持することは、健康寿命を延ばすだけでなく、結果として家計の負担軽減にもつながるでしょう。
貧乏に歯止めがかからなくなる支出3:衝動買いによる浪費
どんな人でも「欲しい」だけで衝動買いをしてしまう経験はあるはずです。それなりの収入がある現役時代は、衝動買いによる浪費をしても毎月の収入の中でのやり繰りが可能です。しかし、定年後は、そうはいかないかもしれません。年金収入が少なければ、貯蓄を切り崩して補てんすることになってしまいます。少しの補てんでも、続けていれば貯蓄がみるみる減っていき貧乏が加速します。
衝動買いしないように、「あらかじめおこづかいを用意して、予算の範囲内で買う」「欲しいと思ってもすぐ購入せず、必ず時間を置く」などルールを決めましょう。
貧乏に歯止めがかからなくなる支出4:子どもや孫への援助費
子どもや孫がいると、結婚、出産、進学、卒業、お誕生日、クリスマスなどのイベントが多くなります。子どもや孫の成長は楽しみではありますが、いつも援助していると、家計のバランスを崩すことになってしまうかもしれません。老後資金に余力があれば上限なしでもよいですが、あまり余力がないのであれば「年間○○円まで」というように予算を決めてしまいましょう。







