ストレス

Q. 毎年、お正月明けの仕事がつらいです。正月バテは予防できますか?

【公認心理師が解説】お正月休みを楽しみすぎて、仕事始めから調子が出ない……。そんな経験はありませんか? 飲みすぎ、食べすぎ、寝正月などが原因で起こる「正月バテ」の予防法をご紹介します。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

Q. お正月休みが明けると調子が悪くなります。「正月バテ」の予防法は?

正月バテ予防法

新年早々、やる気が出ない……「正月バテ」は防げる?


お正月はの楽しみ方はそれぞれですが、お正月休みで生活習慣が乱れ、「正月バテ」になってしまう人もいるようです。正月バテを防ぐ予防法をお伝えします。

Q. 「毎年、お正月明けに出社するころになると、五月病のように浮かない気持ちになって調子が出なくなります。気持ちよくスタートを切る方法があったら教えてください」
 

A. お正月休みを楽しみつつも、3つのポイントに気を付けましょう

お正月休みはとても楽しいものですが、「正月バテ」を起こす要因はたくさんあります。
  • 寒いからと、ずっと家にこもって過ごす
  • 食卓にごちそうが並び、連日飲み食い三昧になる
  • 時間がありすぎて、テレビや動画をだらだら見続けてしまう
  • 「寝正月」を楽しみすぎて、生活リズムが崩れる
ひとつでも当てはまる人は要注意! 生活リズムが乱れると、仕事始めも気だるさが続き、調子を取り戻すのに時間がかかってしまいます。お正月休みを満喫しながらも、次の3点に気を付けてみてください。

1. 昼間の飲酒をほどほどにして、寝正月を防ぐ
お正月休みには昼からお酒を飲む方も多いと思いますが、昼から飲むと寝正月になりやすくなり、昼夜逆転してしまいます。すると、生活リズムを取り戻しにくくなってしまいますので、お酒はできれば夜だけにしましょう。昼に飲むなら少量にして、ほどほどの飲酒を心がけましょう。

2. ごちそう三昧を楽しむのは、正月2日まで
家族でのんびりごちそうを楽しむのも、お正月の楽しみのひとつですが、その分、胃腸が疲れ、全身の倦怠感が生じやすくなってしまいます。ごちそう三昧を楽しむのは、せめて「お正月2日まで」に留めておきましょう。

3. 日中は散歩がてら外に出て、太陽の光を浴びる
お正月でも日中は外出して、太陽の光を浴びることが大切です。陽光を浴びると体内リズムが整い、心の調子も整います。初詣を兼ねて近所を散歩したり、少し離れた神社までサイクリングをしたりと、陽光を浴びながら体を動かすようにしましょう。

そして「正月休みの最終日は調整日」と考えることも大切です。初出勤日に晴れやかな気持ちで仕事をスタートさせるためにも、初出勤の前日を「心のウォーミングアップ・デー」にして、気分を切り替えていきましょう。

さらに詳しく知りたい方は、「「正月バテ」を事前に予防!お正月休みの賢い過ごし方」をあわせてご覧ください。
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