そんな高齢者に対して多くの自治体では「高齢者向けのタクシー料金助成制度」を設けています。今回は、自治体が行う「高齢者向けのタクシー料金助成制度」の一部を紹介します。
高齢者向けのタクシー料金助成制度を紹介
高齢者の方にタクシー料金の一部を助成する助成券を交付している市区町村を紹介します。●兵庫県播磨町の「高齢者等タクシー料金助成制度」
以下の【1】または【2】の方が対象者です。
【1】2023(令和5)年4月1日現在において、「満75歳以上の高齢者」かつ「播磨町に住所がある方」
【2】要介護・要支援認定を受けている、もしくは要介護・要支援認定 を2023(令和5)年度中に受けた方(申請時点に播磨町に住所がある方)
◆助成内容
助成額「1枚500円」の助成券が、年度ごとに1人あたり12枚(6000円)交付されます。
【助成券交付枚数表】 ◆利用条件
高齢者等タクシー料金助成制度の助成券は、利用にあたり以下のような条件があります。
・「乗車地」もしくは「到着地」が「播磨町内」であること
・播磨町と高齢者等タクシー助成券使用契約をしているタクシー業者を利用すること
利用可能なタクシー業者一覧はこちらでご覧いただけます。
・他の割引制度を適用した後の乗車運賃が500円以上であること
・有効期限内の助成券であること
◆申請
毎年4月1日に町役場では対象者の抽出を行っています。新たに対象となる方には、3月下旬から4月上旬に申請書が郵送されます。申請書に身分証明書の写しを添付して、同封の封筒で返信しましょう。添付する身分証明書については、1点だけのもの、2点必要となるものがあります。
1点だけでよいものは、官公庁の発行した顔写真入りの書類です。
(例)マイナンバーカード、運転免許証、パスポート、障害者手帳、在留カード、特別永住者証明書、平成24年4月1日以降に交付された運転経歴証明書
2点必要なものは、下記のうちAであれば「2点」もしくは、A・Bであれば「A1点+B1点」のいずれか
A…官公庁の発行した氏名・生年月日入りの証明書
(例)健康保険証、介護保険証、各種医療受給者証、年金証書、生活保護受給証明書、年金手帳
B…官公庁以外の本人証明
(例)キャッシュカード、診察券など本人名義のもの
なお、現時点で、申請が未だの方は、随時手続きが可能です。もし、申請書を紛失してしまった方は「播磨町福祉保険部保険課」に連絡しましょう。
●長崎県雲仙市の「高齢者福祉タクシー助成事業」
雲仙市内にお住まいがある満70歳以上の方が対象になります。
◆助成内容
・タクシー利用券 3割引券(上限800円)を72枚交付
・運転経歴証明書をお持ちの方は追加で最大36枚交付
年度途中で対象になった人は、月割で交付となります。たとえば、該当月が12月であれば翌年度末の3月まで4カ月分のみが交付対象です。
◆交付手続き
タクシー利用券の交付を受ける場合は、お住まいの各総合支所地域振興課、市役所総合窓口課(吾妻町)、 福祉事務所福祉課(千々石町)に、以下の手続きに必要なものを持参しましょう。
本人が手続きする場合は、運転免許証や健康保険証等、本人確認ができるもの。その際、自署(サイン)できないときは、印鑑(認印)が必要です。
代理人が手続きする場合は、運転免許証や健康保険証等、対象者の本人確認ができるもの。その際、手続きする人が、自署(サイン)できないときは、印鑑(本人または代理人の認印)が必要です。
また、どちらの場合も、運転免許書を返納された方は、「運転経歴証明書」も準備しましょう。