京都で基本的な仏像を見よう
観音様の変身例、准胝観音。京都の千本釈迦堂などで見られる |
基本的な仏像を見てまわるには、次の四つの寺を順に回ることをお勧めします。
歴史的に古いほうから見ていくと、おおよその仏像の歴史がわかります。
1.広隆寺 聖徳太子ゆかりの京都一古い寺で、弥勒菩薩など、飛鳥時代の古い仏像がある。
2.東寺 立体曼荼羅と呼ばれる仏像群があり、仏像の世界の四つの段階を目で見て実感できる。大日如来、不動明王、四天王、梵天、帝釈天など。
3.平等院 平安時代に貴族の間で流行した阿弥陀信仰について理解できる。阿弥陀如来像が必見。
4.三十三間堂 千一体の千手観音像とその眷属たち。風神、雷神も興味深い。
その他にも、千本釈迦堂、六波羅蜜寺、三千院などに優れた仏像があります。
上記の寺を効率よくめぐるコース、それぞれの寺の仏像の特徴などについては、以下の本を参考にしてください。
●京都 仏像をめぐる旅
仏の世界は奥深く、仏と出会う旅は楽しい(大阪、一心寺にて撮影した阿弥陀如来) |
小酒さんは、京都在住のイラストレーターで、京都散歩と仏像イラストのエキスパートです。
●アトリエKoKa イラストレーター小酒句未果のウェブサイト
奈良では、京都よりも古い時代の仏像をたくさん見ることができます。古ければよいというものではありませんが、やはり、古代から人々の祈りを受け止めてきた奈良の仏像には、京都の仏像とはまた違う深い味わいがあります。その際の参考書は、これをお勧め!
●奈良 寺あそび 仏像ばなし
●最後のおまけ
<仏像の種類>
■如来
釈迦如来
阿弥陀如来
薬師如来
大日如来
毘盧舎那仏
など
■菩薩
観世音菩薩(観音様)
・千手観音
・如意輪観音
・十一面観音
弥勒菩薩
文殊菩薩
普賢菩薩
地蔵菩薩
など
■明王
不動明王
降三世明王
軍荼利明王
大威徳明王
金剛夜叉明王
孔雀明王
愛染明王
など
■天
四天王
・多聞天(毘沙門天)
・大黒天
・弁財天
・帝釈天
梵天
帝釈天
金剛力士(仁王)
吉祥天
弁財天
大黒天
など