コリコリとした食感や芳しい香りが人気のタケノコは、春の味覚の代表的な存在。炊き込みご飯や煮物、和え物などさまざまな料理に活用しやすいのも魅力ですよね。タケノコはヘルシーというイメージを持っている人も多いかと思いますが、実際のところダイエットに向いている食材といえるのでしょうか。ここではタケノコの健康的なメリットやおすすめの食べ方をご紹介します。
タケノコがダイエットに効果的なワケ
前提として、ダイエット中の食生活は、基本的にはいろいろな食材をとり入れてバランスよく食べることが重要です。その上で、タケノコがどのようにダイエットに効果的なのかを考えると、以下の2点が挙げられます。
1. カロリーと糖質を抑えられる
野菜全般にいえることですが、タケノコはカロリーが低い食品なので、摂取カロリーを抑えることができます。タケノコのカロリーは100gあたり31kcalとなっており、他の野菜と比較しても低い部類に入ります。
一回の食事で100g食べることはあまりないと考えられますし、仮に多く食べて50gとしても15kcal程度。気になるほどの高さではないことが分かりますよね。
また、糖質を気にしている人も多いかもしれません。タケノコの糖質量は100gあたり2.2gですので低糖質といえます。糖質制限をしている人でも安心して食べることができる食品だといえるでしょう。
2. 食物繊維がお通じを改善、糖質の吸収も穏やかに
タケノコは食物繊維が多く含まれる野菜です。100gあたりの食物繊維量は3.3gとなっています。
他の野菜の100gあたりの食物繊維量を見ると、レタスは1.3g、ごぼうは5.7gです。食物繊維が多いといわれているこれらの野菜と肩を並べる量であることが分かります。
食物繊維には、腸内環境を整えたり、腸の蠕動(ぜんどう)運動を促したりする働きがあり、便秘改善に良いとされています。また、脂質を吸着して排出を促したり、糖質の吸収を穏やかにするといった効果もあり、この点でもダイエットに効果的です。
ダイエット以外に期待できる健康効果と注意点
脂質の排出を促したり、糖質の吸収を穏やかにしてくれる食物繊維を多く含むタケノコは、ダイエットはもちろん、生活習慣病の予防にもおすすめです。
ただし、体に良さそうだからといって、タケノコばかりを食べていると栄養バランスが偏ってしまうことになりますし、腸に働きすぎておなかを壊してしまうこともあります。
どんな食べ物にもいえることですが、食事全体のバランスを考えることが大切です。同じ食品にばかり偏ることのないように気を付けてくださいね。
おいしく健康的な食べ方
タケノコは下処理に手間がかかってしまいますが、春を感じられる風味豊かな食材です。おいしく健康的な食べ方をご紹介します。
・タケノコごはん
定番はタケノコごはんです。タケノコをお米と混ぜて一緒に炊き上げます。タケノコの風味を生かすためには、調味料を入れすぎないこと。薄味に仕上げるのがポイントです。
ご飯の糖質量が気になる人もいるかもしれませんが、タケノコを加えることでボリュームが出るので、ご飯の量を減らしても満足感が得られます。糖質を抑えたい人にもおすすめの料理といえるでしょう。
・若竹汁
若竹汁とは、ワカメとタケノコが入ったお吸い物のことをいいます。汁物は胃腸が膨れやすいので、カロリーを抑えることができます。食事のはじめに汁物を摂取しておくと食べ過ぎ防止にも効果的です。
・煮物
タケノコの歯応えを存分に楽しみたいなら、大きめにカットしたタケノコの煮物がおすすめ。だしとしょうゆ、みりんを合わせた汁でタケノコを煮ます。煮汁をたっぷり含んだタケノコを口に含むと、おいしさがじわっと口の中に広がります。また、大きめにカットすることで噛む回数が増えるので、満腹中枢が刺激されやすくなり、ダイエットにも効果的です。
タケノコはただおいしいだけではなく、ダイエットにも活用できるポイントがたくさんあります。シャキシャキとした歯応えや、食物繊維を多く含む特徴を生かして、おいしく健康的な食事をしましょう。