クリックポストとは?
「クリックポスト」は、2014年に日本郵便がスタートしたサービスです。ゆうパックなど大型の荷物を送る方法ではなく、例えば薄手の洋服や本など、コンパクトサイズのものを送る場合に使えます。■利用するために必要なもの
クリックポストを利用するためには、Yahoo! JAPAN IDか、Amazonアカウントが必要になります。事前に取得しておきましょう。
■料金
料金は185円(税込)です。重さや配達先によって料金が変わることなく、全国一律料金なのはうれしい点ですね。料金はYahoo! JAPAN IDでログインした場合はYahoo!ウォレット(クレジットカード払)で、Amazonアカウントでログインした場合は、Amazon Payで支払うことになります。郵便局のサービスではありますが、切手や現金での支払いはありません。また着払いや代金引換での発送はできません。
■サイズ
クリックポストで送れる荷物のサイズは以下の通りです。
長さ:14~34センチ
幅:9~25センチ
厚さ:3センチ以内
重量:1キロ以内
クリックポストはポストに直接投函でき、届け先のポストに届きます。注意したいのは最小サイズ。長さ14センチ、幅9センチが最小となっています。これ以上小さいとクリックポストのラベルが貼れなくなったり、荷物が他の郵便物に紛れてしまったりする可能性もあります。
クリックポスト専用の梱包資材は郵便局で販売されていないので、サイズに注意しながら用意しましょう。
■送れるもの、送れないもの
クリックポストで送れるものは、衣料品やサプリメント、CD/DVD、雑誌やコミック、スマホケースなどです。荷物サイズが決まっていますし、特に厚さ3センチの制限があるので、薄手のものに対応しています。
参考:クリックポスト(日本郵便のWebサイト)
逆に送れないものは、信書、現金、貴金属等の貴重品および爆発物・毒劇物等の危険物などです。
■配達までの日数
配達までの日数は、おおむね差出日の翌日から翌々日になっています。ただし届け先が遠方の場合、離島等の一部地域の場合などは、更に数日かかることもあります。その日の集荷が終わったあとに投函してしまった場合、配達のタイミングが遅れてしまうこともあります。
一方で土日や祝日でも配達してくれるので、普通郵便とは違った扱いになります。
■追跡はできる?
クリックポストのラベルに追跡番号が表示されますから、荷物の追跡は可能です。郵便局のサイトで荷物の「お問い合わせ番号」を入力して、「追跡スタート」をクリックします。
細かいステータスは確認できません。確認できるのは荷物を引き受けた郵便局とその日時、届け先の郵便局とそこに到着した日時、そして「お届け先にお届け済み」の状態になった日時です。
■宛名を手書きする必要はない
クリックポストでは、必要事項を入力した後でラベルを自分で印刷する必要があります。宛名書きがないので、手間はかかりません。もし自宅にプリンターがなくても、コンビニのプリンターで出力することもできます。
クリックポストの使い方
ここからは、クリックポストの使い方を紹介します。本記事ではPC(パソコン)での操作方法を解説します。1.
Yahoo! JAPAN IDか、Amazonアカウントを取得しておきます。
2.
郵便局の公式Webサイトにある「クリックポストを利用する」をクリックして、ログインをします。
3.
「1件申込」から、送り先の住所や氏名、内容品を入力していきます。申込内容を確認して、OKならば支払いに進みます。
4.
支払いが済むとラベルを印刷できるようになります。印刷したラベルを荷物に貼り付けて、ポストに投函するか郵便局の窓口で発送します。
メルカリなどのフリマアプリで使う場合の注意点は?
クリックポストの料金は全国一律185円で他の発送方法よりも比較的安価なため、メルカリや楽天フリマで売れた商品の発送時に使いたいと思うこともあるでしょう。その際の注意点は以下になります。■PayPayフリマでは使えない
クリックポストはメルカリや楽天ラクマでは使用できますが、PayPayフリマは配送方法が「おてがる配送(ヤマト運輸)」「おてがる配送(日本郵便)」のいずれかになるので、クリックポストは使えません。
■匿名配送には対応していない
クリックポストは、匿名配送には対応していません。発送先の名前と住所が分かっていることが前提になるので、この点に抵抗感を感じてしまうこともあるでしょう。
■補償がない
万が一配送中に荷物が壊れてしまったり、紛失したりしても内容物に対して補償はありません。商品に合わせて緩衝材を使うなど、丁寧に梱包する必要があります。
■ラベルの印刷が必要
例えば、メルカリの「ゆうゆうメルカリ便」「らくらくメルカリ便」などを使用してコンビニなどから発送する場合、ラベルも自動的に印刷されてきます。しかしクリックポストは自宅で印刷するので、面倒に感じてしまうことがあるかもしれません。
■信書が送れない
信書(商品の購入等利用関係があることを示す文言が記載されている文書)の送付がNGとなっています。メルカリ利用者の中には、出品して売れた商品を発送する際に「ご購入ありがとうございます」などのメッセージを書いたメモ書きなどを同梱している出品者がいますが、クリックポストではそれができませんので、ご注意ください。
参考:信書の送付について(日本郵便)
■購入者の「お問い合わせ番号」を伝えておこう
クリックポストで発送をしたら、購入者に「お問い合わせ番号」を伝えておきましょう。これがあれば、購入者も荷物の追跡が可能となり、安心してくれます。
クリックポストは配送料が185円と安く設定されていますし、ポスト投函で発送ができる方法です。コンビニに立ち寄ることなく発送ができるので、とても便利な方法ともいえるでしょう。一方で、フリマアプリの発送で利用するには注意点もあります。メリットとデメリットの両方を踏まえて、活用するかどうかを決めていきましょう。
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