「勉強」に挫折してしまう社会人の特徴とは?
スキルアップのための勉強や資格勉強を始めたい人向けに、勉強の始め方や、短期で「スキルアップ」「資格取得」を実現するためのカギを解説します。
勉強の始め方。最初にしたい「目標決め」の方法
普段仕事に忙殺されている方、仕事や家事、育児で「勉強する時間なんてない」という方は多いと思います。そんな中で勉強時間を捻出するにはどうしたらよいでしょうか。おすすめしたいのは、最初に軽い気持ちで下記3つについて書き出してみることです。スマホにメモを取るのでもOKです。
- 達成したい目標は何か
- その目標を達成することで獲得(実現)したいたいことは何か?
- いつ上記2を達成したいか?
例えば、
- 目標:TOEIC600点
- 目標達成で獲得したいこと:転職。英語を使う仕事に就きたい
- いつ?:2023年11月1日(具体的な日付を入れましょう)
このように、シンプルに考えます。あまり時間をかけず、20~30分くらいでまとめましょう。思っていることを文字に起こし記録しておくことが大切です。目標と獲得(実現)したいことについては、考える順番が逆でも構いません。
情報収集が短期合格のカギを握る! 「合格者体験談」探し
それができたら、次に目標達成のために必要な情報(受験資格、試験範囲、受験できる場所、受験日等)を収集しましょう。やみくもに勉強しても、そもそも受験資格がなかった、などと後悔しないように気を付けなければなりません。資格によっては「〇歳以下」などの年齢制限や、「大卒以上」などの学歴制限がある場合もあります。また受験できる場所が限られていたり、試験が年に1回しかなかったりと、物理的な障壁も意外とあるので注意が必要です。
次に「合格者体験談」を探しましょう。今やYouTubeやブログ、SNSなどで、勉強法や体験談が多く公表されています。合格者は、その勉強や資格取得のためにすでにさまざまなトライ&エラーを繰り返して合格を勝ち取った人々です。
自己流の勉強は時間とお金の浪費になりかねません。彼らのやり方をまねることで、効率的に、短時間で合格への道を歩むことができます。信頼できる合格者体験談を探してみましょう。
知り合いや会社の先輩、上司などでその資格の合格者がいれば、直接話を聞くのもおすすめです。
脳の性質、記憶定着の仕組みを利用する
最近、脳の研究が進み、いくつかの研究結果によれば下記のようなことがすでに分かっています。- 脳は繰り返しインプットされることを重要だと思って記憶定着を勝手にする
- 睡眠直前にインプットされた情報を最重視する
- 睡眠中に記憶定着活動がされる
このような脳の性質をうまく利用して勉強することで、効率よく記憶定着ができます。
つまり、週に1回、2時間勉強するよりも、毎日20分繰り返し勉強する方が記憶として定着します。もし1日20分取るのが難しければ、朝の通勤時に10分、寝る前に10分など、細切れに隙間時間を利用することを検討しましょう。
次に、睡眠直前にインプットされた情報が最重視されますので、夜の勉強が終わったら、スマホなどを見ずにすぐに就寝しましょう。勉強よりも刺激的な動画やWebコンテンツなどを見てしまうと、そちらの記憶の方が優先されてしまいます。動画が見たければ勉強より前に見ておく、勉強したらそのあとにそれ以外の情報のインプットを避け、すぐ寝てしまうことをおすすめします。
また、学んだことを人に教える(アウトプット)のも記憶定着として有効な方法です。自身が学んだことを動画やブログで発表してみましょう。アウトプットするためには自身がきちんと理解していないとできませんから、自然とインプットした情報への注意力が高まり、記憶として定着しやすくなります。
継続できない人が陥りがちな3つの失敗
一方で、いくら合格者体験談などで自分に合う勉強の方法を見つけ、インプット・アウトプットの方法をばっちり習得できたとしても、やはり継続して勉強することが最後には求められるでしょう。継続できない人が陥りがちなこととはどんなことがあるでしょうか。
- 目標が大きすぎる
- 最初から負荷が大きすぎる
- 自己流の勉強
継続のコツは習慣化です。習慣化するためには負荷が小さいものを1つずつクリアし、徐々に大きいものにシフトさせていく必要があります。
いきなり、「難関資格を半年以内に取得」「毎日3時間勉強する」などの大きすぎる負荷・目標を掲げても、よほど強靭な気力や習慣を持つ人を除き、大抵の人は脳も身体も心もついていくことが難しいでしょう。
難関資格取得など大きな目標の人は、目標を細分化し、自分ができることから少しずつクリアしていくことが必要です。
勉強に関しては、自己流より誰かのまねをする方がよいでしょう。タイムパフォーマンス(投資した時間に対する効果)を考えた時、自己流は結局トライ&エラーを繰り返す可能性が高く、時に「このやり方でよいのだろうか?」と不安を感じ、結局続けられなくなってしまいがちです。
資格のスクールに行く人が多いのは、成功方法を知っている人に効率的に学ぶことができ、サポートしてくれる先生や助け合える仲間がいるからです。
はじめに「合格者体験談」を探すことをおすすめするのもそのため。インターネット時代の現代においては、スクールに通わなくても情報を入手することはできますから、すでに成功している人、合格している人の方法をまねることが容易です。無駄に時間がかかってしまうこと、やる気の低下を避けることが継続のコツと言えるでしょう。