定年・退職のお金

年金生活者が、光熱費を節約するためには?

定年退職して、家の中に居ることが多くなると、光熱費が気になりますよね。今回は、年金で生活する方が、効率的に光熱費を節約するための方法を紹介します。

舟本 美子

執筆者:舟本 美子

おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド

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効率的に光熱費を節約するための方法とは?

定年退職して、家の中に居る時間が長くなると、光熱費が気になります。しかし、今年の夏のような気温であれば、エアコンをつけっ放しにしないととても過ごせません。「今月の電気代の請求が心配……」なんて方もいるのではないでしょうか。

ちなみに総務省「家計調査報告2021年」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)の、1カ月分の電気やガス代などを含めた光熱・水道は1万9496円でした。年間にすると約23万4000円にもなります。

ここでは「光熱費」に着目して、年金で生活する方が、効率的に光熱費を節約するための方法を紹介します。
光熱費の節約方法、6つご紹介します

光熱費の節約方法、6つご紹介します

光熱費を安くする方法1:電気代は契約しているアンペア数を確認しよう

電気代は、基本料金と電力量料金で構成されています。基本料金は、アンペア数ごとの基本料金が決まっている場合が多くあります。アンペア数というのは、同時に使用できる電気の量を表しています。

電気代の節約を考えるなら、契約アンペア数(契約容量)を見直すのが効率的です。世帯ごとの目安となる契約アンペア数は以下のとおりとなります。
  • 単身世帯なら20~30A
  • 2人世帯なら30~40A
 
以前は子どもと一緒に住んでいたけど、今は独立してしまったという場合であれば、契約アンペア数が大きいままかもしれません。その場合、アンペア数を見直せば、毎月の電気代に含まれる基本料金が下がる可能性があります。まずは、契約アンペア数が、世帯に見合ったものになっているか確認してみましょう。

光熱費を安くする方法2:電気代の支払いはクレジットカードを利用しよう

電気代の支払いを毎月払込用紙で行っているのであれば、支払い方法を口座振替に変更するれば「口座振替割引」を受けられることがあります。それ以外では、クレジットカードで支払うことができます。

クレジットカードの支払いであれば、ポイントを貯められることで多少の節約ができるのと、他の支払いと一緒に引き落としすることでお金の管理がラクになるなど、メリットがあります。

光熱費を安くする方法3:家電の使い方を工夫しよう

電気代を安くするには、消費電力量の大きい家電の使い方を工夫することが大事です。家電の中でもとくに電気代のかかる、エアコンや冷蔵庫の使い方に気をつけましょう。

●エアコンの使い方
室内温度は夏は28度、冬は20度を目指した温度設定にしましょう。温度設定を低くしたり、高くしたりするのは消費電力に直接影響します。しかし、風量は影響しません。温度よりは風向き、風量などで涼しくする工夫をしましょう。直射日光が部屋に入らないよう、遮光カーテンなどを活用しましょう。さらに、フィルターのお掃除をコマメに行うこともエアコンの効きを良くするポイントです。

●冷蔵庫の使い方
冷気が逃げるのを防ぐため、冷蔵庫のドアの開閉は少なくしましょう。また、必要なものを素早く取り出せるよう、庫内の整理整頓を心掛け、食品の詰め込み過ぎを予防しましょう。熱いものは冷ましてから入れるようにすれば、庫内の温度が上がらず、電気代は節約できます。

光熱費を安くする方法4:使わない家電の待機電力を節約しよう

待機電力とは、コンセントに繋がったままの家電製品が使用していないときに消費する電力のことです。

待機電力は、小さなものと思いがちですが、常に消費されます。資源エネルギー庁の推計によると、一般的な家庭の1年に消費する待機電力は、1年間の電力量の約5.1%を占めています。

もし、あまり使わない家電でプラグを差しっ放しになっているものがあれば、抜くようにし、待機電力を減らすよう心掛けましょう。

参考:資源エネルギー庁/平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書概要

光熱費を安くする方法5:電気とガスをまとめて契約してみよう

2017年4月から、家庭向けの都市ガスの自由化が始まりました。そのため、今までよりもガス料金の安いプランを選べたり、電気とガスの契約を同じ会社にまとめたり、などができるようになりました。もし、電気とガスのセット割引が適用されれば、電気代・ガス代が安くなるだけでなく、光熱費の支払いが1つにまとめられ、家計管理がラクになる点もメリットです。

ただし、個々のご家庭ごとに、セットプランがおトクな場合、電気・ガスを別々にした方がおトクな場合は、ケースごとに違います。どのプランを契約するのが、最もおトクになるかは比較・検討が必要です。

光熱費を安くする方法6:ガスの使い方を工夫しよう

家庭でガスをよく使う場面は、料理をするときではないでしょうか。ガスの使用量を節約するには、煮物などの際、落し蓋をじょうずに利用したり、野菜の下茹でを電子レンジで行ったり、パスタは水を入れた容器に3時間~半日浸けておいたりすれば、ガスに掛ける時間が短縮され節約できます。

光熱費を安くする方法7:図書館や公共施設も利用して、家で過ごす時間を減らしてみよう

年金世代は時間に余裕があります。昨今では家の中で過ごす人も多いでしょうが、光熱費節約のために、近所を散策したり、図書館で本を読んだり、無料で利用できる公共施設を利用してみましょう。外で過ごす時間を長くすることも一つの手ではないでしょうか。

まとめ

毎日の暮らしに電気やガスは欠かせないものです。毎日使うものだからこそ、使い方や過ごし方を工夫しましょう。日々少しずつでも、一年続ければ、高い節約効果が期待できるはずです。

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