50代以降の趣味は、自分自身の可能性を引き出し、定年後の人生に彩りを添えてくれます。50代の方が、自分らしい趣味を見つけるためのヒントを紹介します。
50代以降の趣味の見つけ方
趣味は50代のうちに見つけておくとよい理由
趣味は定年してから探すというのは、遅いかもしれません。理由は、以下の3つがあります。【1】はじめての習い事をマスターするには単調なお稽古を積む必要がある
どんな習い事でも、最初は基礎の習得からです。スポーツ、絵画、楽器演奏、ダンス、どれも単調な練習をコツコツ続けることになります。実際、ある程度の形になるまで、結構な時間が必要になるものです。この単調さがネックになり、挫折する人もいます。そう考えると、50代は仕事の息抜き程度の趣味と捉え、数年かけて基礎を積み上げておきましょう。そうすれば、定年後の時間的な余裕ができたときは、そこそこ趣味を楽しめるレベルになっているはずです。
【2】はじめての習い事をする際、道具を一式そろえるには結構お金がかかる
はじめての習い事をする際、「形から入る」ということばもあるように、道具を一式そろえることになるかもしれません。まずは、「格好」や「外見」といった「見た目」から入ると、やる気が上がるものです。たとえば、スポーツなら「可愛いウエアや靴を買ってから」、資格の勉強なら「教材をそろえる」ことなどがあり、まとまったお金がかかります。50代の収入が高いうちにそろえておけば、定年後は必要なものだけを買い足しながら続けられます。
【3】はじめての習い事は、定年後の新たな人間関係の基盤になる
仕事では、上司・部下、年上・年下など相応の対応が求められるため、もしかしたらフラットな関係が作りにくかったかもしれません。しかし習い事の場では、キャリア、肩書、年齢など関係なく、好きなことでつながる人間関係が広がっています。50代のうちから、今までと違う人たちと交流していれば、定年したあと、急に孤独を感じたり、会社員時代の人間関係を引きずったりすることはないでしょう。
定年後を豊かにする趣味を紹介
50代から始める趣味は、身体を動かすことと一人でコツコツ行うこと、というように静・動バランスよく取り組んでみるのがよいでしょう。●身体を動かし、リフレッシュできる趣味
トレーニングにジムへ通ったり、ランニングに参加したりすれば、爽快感・達成感が味わえ、健康管理にもつながります。運動よりも音楽に合わせて動くのが好きなのであれば、バレエやフラダンスなども人気があります。上達の成果を披露する発表会に参加すれば、生きがい、気持ちの張りにつながります。
また、四季折々の自然を感じることができる山登り、トレッキングなどは、中高年の方が長く楽しめる趣味です。お弁当を持って、さまざまな場所を訪れるのも楽しいですし、同じ山でも、その時々で景色も変わるため飽きることがありません。しかし、50代からの運動はほどほどが肝心です。過度にしすぎて、ケガなどしないよう注意しましょう。
●自分の可能性を開く趣味
ITスキルは、中高年の方は苦手と感じることもあります。しかし、これからの生活を考えると、学んでおいて損はありません。趣味として親しんでおくとよいでしょう。たとえば、プログラミングなどは「難しそう……」と思うかもしれませんが、気長に取り組めば、簡単なアプリやホームページを作ることも可能になります。また、ブログや動画にトライし、趣味や日常のできごとを発信すれば、自分の世界が大きく広がるきっかけにもなります。もしかしたら、新しい仕事や、おこづかい稼ぎにつながるかもしれません。自分の可能性を広げたい方におススメです。