日本映画で世界に勝負したい!
―今回、カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に『PLAN 75』が出品されました(カメラドール賞のスペシャルメンション「特別表彰」を授与)。海外のお仕事への足掛かりになりそうな気がしますが、ご自身は海外の作品への出演は考えたことありますか?磯村
以前は、海外の作品に出演してみたいと思っていましたが、今は、日本の映画で海外に挑戦したい気持ちが強いです。僕は、日本映画の力を信じているんです。だから『PLAN 75』のカンヌ国際映画祭の正式出品もすごくうれしかったです。 日本映画の良さを海外の映画人に知ってもらい、それこそ「黒澤明時代の再来」くらいの勢いをもたらしたいですね。世界に認められて話題になれば、みんなが映画を観る機会も増えるし、日本映画も潤うし、映画についていろいろな意見も生まれてくる。必ず盛り上がるのではないかと。そう考えるとワクワクします(笑)。
―今後の活躍も楽しみにしています!
磯村勇斗(いそむら・はやと)のプロフィール
1992年、静岡県生まれ。2014年デビュー。2015年、「仮面ライダーゴースト」(テレビ朝日)で話題となり、連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK)で脚光を浴びる。主な出演作にドラマ「恋する母たち」(2020/TBS)、大河ドラマ「青天を衝け」(2021/NHK)など。『ヤクザと家族 The Family』(2021)『劇場版 きのう何食べた?』(2021)で、第45回「日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞。その他、多数のドラマ、映画に出演している。公開待機作として『ビリーバーズ』『異動辞令は音楽隊!』『さかなのこ』がある。『PLAN 75』DATA
『PLAN 75』(2022年6月17日公開)監督・脚本:早川千絵
出演:倍賞千恵子、磯村勇斗、たかお鷹、河合優実、ステファニー・アリアン、大方斐紗子、串田和美
【あらすじ】 少子高齢化が進んだ近い将来の日本。超高齢化の解決策として、国会は「プラン75」という、75歳以上の高齢者に自ら“最期”を選ぶ権利を認め、支援する制度をスタートさせます。
78歳の角谷ミチ(倍賞千恵子)は、夫と死別、子どももなく、ホテルの客室清掃係をしながら生活をしていました。ところがある日、清掃係で同世代の稲子(大方斐紗子)が勤務中に倒れたことをきっかけに、ミチは退職を余儀なくされ、生活に困窮。「プラン75」の申請窓口へ向かうのですが……。
【おすすめ記事】
・『映画 妖怪シェアハウス』小芝風花にインタビュー! 超カオスな社会派コメディ、役作りの苦労は?
・『20歳のソウル』神尾楓珠さんインタビュー!「目標は菅田将暉さん。役になりきれる俳優になりたい」
・映画ポスターの「右肩上がり手書き文字」はなぜ流行っている? 作品の“エモさ”を引き出す理由を分析してみた
・二宮和也、山﨑賢人からバズ・ライトイヤー、ミニオンも!「2022年下半期」の必ず見たい映画Best10